オリックス不動産等企業コンソーシアムが神戸市役所本庁舎2号館跡地に計画されている新2号館の開発事業者に選定されていますが、この建物を巡っては、既に当初の計画から規模拡大やデザインの変更が講じられた事が明らかになっています。
最新の計画では地上28階 高さ140m 延床面積約77,000平方メートルの規模となり、工事が先行する雲井通5丁目再開発ビルや新JR駅ビルの規模に迫りました。主な違いは建物最上部のホテルフロアのロビー階の変更に伴う意匠やサイディングデザインの変更、オフィスのフロア数増、屋上庭園の位置変更等、多岐に渡りました。
そして先月、新たに景観デザイン協議が成立した際に公開された新完成予想パースでは更にデザインがブラッシュアップされた事が判明しました。
まずホテルフロアですが、ロビーフロアの北側のガラスの箱がより際立つように、フロアの残りの部分はカーテンウォールからサッシ窓に変更。このガラスボックス全体が夜間には一体で光る照明計画が施される模様です。また客室階の北角は鋭くエッジの利いた形状に飛び出しています。
オフィスフロアも平滑性の強かったカーテンウォールから単窓がルーバーで仕切られ、強調された陰影が強いデザインに変更されています。
市役所機能の入る基壇部のデザインも陰影と凹凸がハッキリとしたデザインが用いられています。前回のデザイン変更からにはなりますが、1階の北コーナーには2階へのアクセスとしてエスカレーターが描かれていましたが、これは取り止めになったのでしょうか。
フラワーロードからアクセスした場合のウェルカムエリアなので、建物外にも賑わいをもたらす開かれた造りが望ましいので、できれば復活を再考して欲しいですが、サンクンガーデンは存在するようですので、内部に1階から地下1階へのアクセスする滞留空間が設けられている可能性があります。
いずれにせよ全体のフォルムは変遷の度に洗練性を増してきました。恐らくこのデザインで着工するのではないかと思います。オリックス不動産等と神戸市から着工に関する正式なプレスリリースが待ち遠しいですね。また是非ともそのリリースには進出する5つ星ホテルのブランドについても発表して欲しいと思います。
神戸市役所本庁舎新2号館のデザインの変遷 再びの変更が講じられる
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予想パースのホテル名が6文字充てられているのが気になりますね。
1号館との統一感はありますが、ガラスの面積が減少し透明感が失われたように感じ残念に思います。
2枚目のデザインのままの完成が見たかったです。