神戸アリーナプロジェクト ジーライオンアリーナ神戸 TOTTEI PARK・FOOD&SHOPの構成と施設内に導入される最新設備

B.LEAGUE「神戸ストークス」のホームアリーナとして、年間30試合が行われる予定の他、音楽コンサートやその他のスポーツ、MICE等、様々なイベントの開催が想定されているジーライオンアリーナ神戸。来春の開業を目指して、大林組施工による建設工事が順調に進められています。



遂には北側の屋根下部分の足場も撤去されて外観がお披露目されました。こちらの面にも施設名の「GLION ARENA KOBE」のロゴが既に取り付けられています。



メインエントランスへのアプローチである大階段も鉄骨にコンクリートを打設する作業が進行している他、その背後のサブアリーナの入る低層棟も外壁工事が進められています。



TOTTEIとしてアリーナと突堤先端の緑地エリアを一体的に賑わい集客ゾーンとして整備する事になりましたが、着工前の計画では第1突堤に面する西側の1階に店舗合計6-8区画、5-10テナントを募り、カフェや飲食店、物販店が出店する予定でした。また前述の低層棟上階にもカフェが入る想定もされていました。



TOTTEIのFOOD＆SHOPエリアとして稼働する予定のアリーナ西側。店舗合計6-8区画を整備する計画には大きな変更はないものと思われます。興行のない日もこのエリアから突堤先端には人々が訪れて賑わいを見せる商業施設としての役割を担います。



更にTOTTEI PARKへと誘うアプローチとなる大階段。アリーナ本体と同じマットなダークグレーに塗装され、シックで格好良い雰囲気に仕上げられました。



こちらの階段はほぼ完成しているようです。デッキの手摺は格子が選ばれました。ガラス手摺は潮風によって汚れやすくメンテナンスに手間とコストが掛かります。



モノトーンの建物の壁面に真っ赤なGLIONのロゴマークがよく映えます。カラーリングについては、更に側面に沿って興行中・予定のイベント告知を示すが等間隔に並ぶ柱に取り付けられる模様ですので、これらも彩りを与えます。北側壁面には大型LEDディスプレイも設置されます。



TOTTEI PARKに飲食機能を持たせたにぎわい施設を整備する事になった為、前述のサブアリーナの入る低層棟上部のカフェ案は撤回され、突堤先端に集約されます。



コンクリートに覆われて殺風景だった突堤やかつての倉庫街だった新港町が緑の溢れる高規格の街へと転換される事は時代の要求かと思います。



アリーナで行われるイベントを最高の時間に演出する為、アリーナ内の音響や映像設備は最新、最高のスペックを有するものが導入される予定です。



音響設備には、「会場のどこにいても均一に最高の音で聞こえる」と言われている世界のトップブランド、d&b audiotechnik社のハイグレードスピーカーを常設導入する予定です。



アリーナ内には複数の大型LEDディスプレイを設置予定です。屋内アリーナ最大級となる横幅24m、高さ13m、面積312㎡のLEDビジョンをアリーナ東側一面に常設。他にもセンターハングビジョン、アリーナを270度囲む全長183mの横長ビジョン等、特徴溢れるディスプレイが勢揃いし、開催イベントを盛り上げます。またこれらのLEDビジョンを連動させた演出を実現するRoss Video社のシステムを導入します。



観客席には総座席約10,000席を備え、視認性の高い馬蹄型の形状と観戦に最適な傾斜角度によって、どのエリア、どの席からもステージが見やすいよう＋ステージの臨場感を体験できる設計とされています。



やはりこのアリーナが国内外から人を集める施設となる事に大きな期待を寄せています。訪日観光客は多過ぎるとオーバーツアリズムを引き起こしますので、バランスの良い増加を促したいところです。



推測となりますが、第2突堤の倉庫跡地の再開発事業者を公募するタイミングはアリーナが完成し、更には水域のマリーナやにぎわい空間が整備され、外堀が完全に埋まってからになると思います。この倉庫跡地に中途半端な施設は御法度。新港エリアの浮沈を左右する非常に重要なピースです。失敗は許されません。開発・進出企業に最高の環境をアピールし、一流の事業者とハイスペックな内容の事業案が提案される公募プロポーザルにしなければならないでしょう。