リノベーション神戸のプロジェクトが進行する垂水駅周辺では民間事業者による投資も盛んです。JR西日本アーバン開発は、高架下駅ナカ商業施設のPLiCO垂水のリニューアルに取り組んでいます。
新たに駅前に建設した南館の2階にスターバックコーヒーが移転した西館の入口横の区画には無印良品500が6月下旬にオープンしました。
改札からすぐの利便性の高い立地への出店となり、無印が垂水に初進出となりました。
最近は商業施設のテナント誘致は非常に困難になっており、以前のように駅ビルやファッションビルのテナント代表だったアパレル・ファッションブランドの新規出店はほぼ見込めず、代わりに人気雑貨店や飲食店が誘致の対象になっています。
無印良品はそんな中で有力テナントの一つとして、商業施設のリニューアルや新規開業にもはや欠かせない存在であり、その施設の中核テナントの役割を担います。最近でも、このPLiCO垂水の他、神戸阪急新館、東急プラザ新長田のリニューアルにも無印をテナントの中核に据えています。
スターバックスコーヒー跡の区画面積は大きく、無印良品500の他に、東館に出店していたパティスリー・レーブドゥシェフが移転リニューアルオープン。
西館の入口横に移転したので、これまで以上に好立地となりました。
この移転によって東館の同店跡区画には新たな出店余地が生まれており、現在は仮囲いが設置されて内装工事が進行しています。
南館の完成により、既存テナントの一部を動かした事で、西館や東館に空き区画を作り、新規出店を促進したリニューアルをパズルのように少しずつテナントを動かしながら、順次、オープンさせています。
JR西日本アーバン開発は同様のリニューアル手法をJR神戸駅高架下のPLiCO神戸に用いており、リニューアルを長引かせる事により、話題性を継続させて集客効果を狙っています。神戸ハーバーランドumieも類似したリニューアルを採用しており、最近の商業施設の常套手段になりつつあるようです。
PLiCO垂水リニューアル 無印良品500他がオープン 施設内で玉突きリニューアルが進む
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