ポートアイランドII期

(仮称)ワコーレ中央区港島中町4丁目 新築工事 建物デザインが明らかに 都心の大規模マンション建設規制については再考したい


和田興産が自社史上初となるポートアイランドでの分譲マンション計画を進行するのが(仮称)ワコーレ中央区港島中町4丁目計画。旧神戸市中央市民病院・現神戸マリナーズ厚生会ポートアイランド病院北側の平面駐車場で着工予定の地上20階建となるタワーレジデンスです。



敷地面積2,848平方メートルに建築面積862平方メートルの規模で、延床面積は13,507平方メートル。設計は大土呂巧建築設計事務所。ワコーレ御用達の設計事務所です。

明らかになった建物外観デザインですが、北側からの側面のみなので、両面ファサードとなる東西面のデザインは定かではありません。しかし全周バルコニーは採用せず、各戸に2つの窓を設けています。ワコーレシティを冠とする物件でしょうか。計画戸数は167戸です。



パースから予想する建築面積です。西側は機械式駐車場も設けられる予定です。



病院の駐車場としても一部は残しておく必要があります。着工は今年7月、完成は2027年1月を予定しています。



施工者は不明ですが、再び東レ建設の可能性があります。ワコーレの都心立地マンションは順調に売れていますが、ポーアイではどのような結果になるでしょうか。ポーアイにとける新築マンションの供給自体も完成時期換算で、伊藤忠都市開発のクレヴィア神戸ポートアイランドから9年ぶりとなります。将来的にはポーアイI期地区北側の高層住宅群も建て替えの対象になってくる事が予想されますが、住宅建設規制を受けていない同エリアでタワーマンション建設が進むのか。現市長が退任した後には現在の方針が転換される可能性も出てくるのではないかと思われます。目先の人口を追わずにいれば、人口減少ペースは加速し、手に負えずにコントロールが効かなくなります。勢いのある都市はいずれも規制を新たに課すのではなく、緩和する事で成長を遂げています。都心居住を制限するのではなく、居住者やデベロッパーにはそれなりの負担を求め、物件管理がおざなりにならないような条例施行や、人口増による税収アップを学校整備や郊外拠点整備に充当して、循環と分配に回すというようなやり方に変更すべきだと思います。

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