横浜市中区の新ウォーターフロント開発地区である北仲エリアに君臨するランドマーク「ザ・タワー横浜北仲」。地上58階 高さ200mの超高層タワーは、分譲マンションと短期滞在型サービスアパートメントであるオークウッドスイーツ、商業施設から構成される複合ビルです。この建物の46階に凄い施設があります。
タワーの低層部は巨大なピロティのある文化・商業施設「北仲ブリック&ホワイト」。
このピロティ下にある専用エントランス及び直通エレベーターを使って46階に辿り着く事ができます。
46階に到着。分譲マンションとサービスアパートメントの間の切り替えフロアにあたるこの階は全周に渡った展望ロビーとして、なんと無料で一般開放されているのです!
46階から見渡す南側の眺望です。関内以南の横浜都心部から市南部、東京湾、三浦半島方面を望む景色です。
横浜港に架けられた横浜ベイブリッジや鶴見つばさ橋の連続橋が連なります。首都高速1号横羽線で横浜入りする際にはこれらの橋を渡ってくる事になります。
神戸港でも大阪湾岸道路西伸部が完成すると、同様に連続橋を経て都心部へのドライブが実現する事になります。
関内エリアにはこれまで高層建築は少なかったのですが、横浜ベイスターズの本拠地である横浜スタジアムに隣接した旧横浜市役所跡周辺(タワークレーンの立っている場所)では大規模再開発が計画されており、高さ170mが2棟、120mが1棟の超高層ビルを中心とした複合プロジェクトが進行中です。
横浜港は複雑な形状・地形によって成り立っている事がよく分かります。半円のような建物はインターコンチネンタルホテル横浜です。
インターコンチネンタルホテルの先には川崎市を挟んで横たわる東京都心部の巨大なスカイラインのパノラマを見渡す事も可能です。
そしてこの展望フロアからの眺めのハイライトであるみなとみらいエリア。ウォーターフロントの背景に横浜ランドマークタワーやクイーンズスクエア横浜のトリプルタワーを中心とした超高層ビル街が広がっています。
これらのビルの壁の背後にも近年、建設された相当数の高層ビルが集積していますが、みなとみらいエリアは景観規制によって、一部の建設中のビルを除き、殆どの建物の高さが100-160mにコントロールされているので、手前の縦列ビル群に隠されています。
みなとみらいエリアが突出し、周りは延々とフラットな中低層の市街地が続いています。夜景も素晴らしい事でしょう。
このようなハイグレードで全方位型の展望ロビーが民間の建物内に無料で開放されているのは驚くべき事です。
フロア内には、レストラン「THE YOKOHAMA BAY」もあり、眺望と食事を楽しむ事ができます。
神戸のハーバーランドでも三菱地所レジデンスが、神戸港を見渡せるウォーターフロント最前線にザ・パークハウス神戸ハーバーランドタワーを建設しましたが、グループの三菱倉庫保有の土地だった為、こうした集客施設を建物内に整備する事は叶いませんでした。
タワーの足元にある文化・商業施設「北仲ブリック&ホワイト」。地下鉄馬車道駅に直結し、ビルボードライブ横浜やレストラン、カフェ、スーパー等が入居しています。
やはりウォーターフロント開発地区の一等地には住人しか利用できないタワーマンションのみが建設されるべきではなく、商業施設や集客施設が併設される事でその土地のポテンシャルを最大限に引き出す事ができると言えるでしょう。
神戸市が売却を行った新港突堤西地区再開発のベイシティタワーズ神戸でさえも、こうした集客施設の整備は条件化されませんでした。
穴場的な展望フロアかと思っていましたが、訪れる人は多く、しっかりと観光・集客施設として機能しているようでした。横浜ランドマークタワーの展望ロビーとザ・タワー横浜北仲の双方を訪れて、景色を見比べるのも良いかもしれません。こんな素敵な無料展望フロアがある事を羨ましく思いました。
地域探訪: 横浜・ザ・タワー横浜北仲/北仲ノットの展望フロアから眺める横浜都心とウォーターフロント 驚くべき集客施設
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