山口銀行跡地

山口銀行神戸支店他跡地に計画中の野村不動産の分譲マンション デザイン協議が成立 無店舗建築となる



トアロードと生田新道の交差点東角で解体工事の進む山口銀行神戸支店他跡地。土地を取得・集約した野村不動産が地上13階建ての分譲マンションの建設を計画していますが、この建物のデザインや1階に店舗を設けるのかどうか等、懸念点が幾つか挙がっていましたが、年末に行われたデザイン協議成立の結果、これらの疑問点への解答が明らかになりました。



デザインについては、延床面積が5,000平方メートル未満に抑えられている為、消防条例による2方向避難経路の確保を免れる事から、コーナー部にはバルコニーを設けないランドマーク性の高い外観デザインが採用されるようです。

低層部は外装に石とガラスを使った2層吹き抜けのエントランスホールとその周囲に植栽帯を設けて、重厚感を演出。しかしながら協議の中で、駐車場入口を生田新道側に設ける指摘を受けた事による変更を要因として、1階に店舗を設ける事は不可とされてしまったようです。



分譲マンションの一部を店舗とした場合、床の保有者は分譲した不動産会社なのか、それともマンションを購入する区分所有者か。通常は前者なのではないかと思います。今回のケースでは、野村不動産がテナントスペースの保有を嫌ったのか、景観協議の指摘を理由に店舗配置を拒みました。こうした高級志向マンションに店舗を入れる際、飲食店は敬遠される傾向にありますが、物販だと厳しいと判断されたのかもしれません。因みにトアロード北側の人気マンションであるザパークハウス神戸トアロードでは、当初、1階にレストランが出店しました。立地的に本来であれば。店舗であるべきです。トアロード等、都心の表通りでも、旧居留地同様に1階に住居機能を設ける事を禁ずる条例を制定するべきです。

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  1. トライ より:

    以前に比べ人通りが減ったトアロード、貴重な角地が純住宅に占められさらに人が来なくなる街になりますね。神戸を象徴するおしゃれな通りがごく普通の通りに変わっていくことが残念でなりません。

  2. kkbb より:

    明けましておめでとうございます。
    と言いにくい新年になりましたが、今年もお体に気を付けて精力的な取材を期待しております。

    神戸は2020年代になって、飲食物販店が次々と閉店を続け、わたしの住む灘区もトーホーなどが閉店しました。
    今の神戸は店舗入れ替わりも激しく、店舗の新規出店には職種、立地にも相当難しい問題が出ていると思います。
    神戸は高齢者が多くなり、その分街に落とす金も少なくなり、個人商店には厳しい現状です。消費を担ってくれる若者が少なくなることは、経済を回すことに問題が出ます。
    大阪の商店街があまり廃れないのも、繁華街と下町の棲み分けが出来ているのと、バランスは良くなくても老若人口がとにかく多いからでしょう。
    まずはやはり人口対策を練らないと神戸は商店が進出してこない本当の住宅都市に変化すると思います。

    久元市長は人口に拘らないと言いますが、拘ってもらわないと神戸は住宅デベロッパーが土地を買い占めてしまって店舗のない老人ホームまがいの中層マンションで埋め尽くされてしまいます。

  3. こまったちゃん より:

    あの場所が住宅オンリーになってしまうとは、何とも複雑な気分です。

    規制にはその趣旨として「させない」規制と「させる」規制があると思いますが、該当地域は店を出「させる」ための規制が働けばよかったですね。

    規制で縛ること自体は否定しませんが、それが何を「させる」ためなのか、つまり実効が明確でないと、規制のための規制になっちゃいます。

    規制だろうが人口対策であろうが、長所を「積極的に伸ばす・なければ創る」視点がなければ、いくらポテンシャルがあっても、街の「普通化」は避けられないでしょうね。

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