旧居留地

神戸真珠会館の土地地上権を東京建物が取得!?建て替え開発はミュージアムとマンションになるか



今年3月末に閉館した神戸真珠会館・パールミュージアムの解体工事が開始されましたが、その跡地利用がどうなるのかその動向の行方を気にしていましたが、新会館の建て替えに向けて、民間資金を活用しての方策が採用される動きがありました。



建設ニュースが報じたところによると、この土地の地上権が設定され、これを取得したのは東京建物との事です(中央区民さん、情報ありがとうございました)。



2014年に新会館への建て替えが模索されましたが、土地を保有しながら、民間デベロッパーに地上権を譲渡し、それを原資に建て替えられるビルの一部を区分所有して、新会館に充てるのかもしれません。



地上権の設定期間は74年間。かなり長めに設定されています。社団法人や宗教法人が保有する土地の一部に定期借地権を設定し、民間デベロッパーが分譲マンション開発を行う実例が最近、相次いでいます。

小野八幡神社x三菱地所レジデンス、兵庫県私学会館x関電不動産開発等が最たる例です。



今回は、借地権ではなく、地上権が設定されました。東京建物は、やはりこの土地に自社分譲マンションである「ブリリア」の建設を想定しているのでしょうか。旧居留地では、1階に住居機能を設定する事が出来ない為、パールミュージアムを低層階に整備する事で、この規制をクリアする構想が考えられます。



既存建物の解体は来年5月までの約半年を想定。敷地面積は約550平方メートルなので、住宅建設規制は課せられません。しかし東京建物がもしマンションを建設を行わない場合、オフィスビルやホテル開発という選択肢も無いとは言えません。磯辺通の大型オフィスビル「コンコルディア神戸」を保有しているのも東京建物です。

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