ウォーターフロント

地上躯体消滅完了間近の中突堤中央ビル南館 同ビル跡地の再開発は北館次第 敢えて開発をしない手も考え得る?



今春より解体撤去工事に着手した中突堤中央ビルの南館。来年3月末までの工期は残り約半分となりましたが、既に建物地上部は仮囲いの外からはもう確認できない状態まで消滅しています。



歩行者デッキと連絡していた中突堤中央ビル南館の2階エントランス。何故かビル名の入ったフレームのみが未だ残されています。「中」の文字が落ち掛けていて哀愁を誘います。



Kiss-FMの経営が好調の頃は、ウォーターフロント最前線にあったこのビルの本社スタジオが眩い存在でした。ハーバーランドのアトリウム内にはサテライトスタジオもあって公開生放送が定期的に行われ、スターパーソナリティも複数存在しました。



内部の様子です。1階の外壁はまだかろうじて残っているようです。地上躯体の完全撤去まはもう間もなく完了するのではないかと思われます。



それでも工期がまだ半年ありますので、地下や地中躯体の撤去も今後進められていくものと思われます。南館の解体跡地はひとまず暫定的に広場化もしくは駐車場にされるのでしょうか。

跡地の開発には北館の集約化が必須条件ですか、区分所有式の再開発ビルであるが故、北館の解体には所有者の合意形成が必要です。これにはまだ暫く時間を要す模様です。



ポートタワーの改修工事は着々と進行しています。来春には低層部、展望フロアも含めて各階の運営事業者が決定しており、ウォーターフロントエリアの新たな起爆剤として、ランドマークが復活する事になります。本来であれば中突堤中央ビルとセットで連携するのが理想でしたが、完全に切り離されて再開発を進める事になります。



中突堤周辺では中突堤中央ビル跡地の再開発を敢えて無理に進めず、中突堤フェリーターミナル「かもめりあ」とその背後にあるロータリーを含めた一帯を開発するという選択肢も検討するべきかと思います。中突堤中央ビルの敷地は南北に細長く且つ南側の眺望をポートタワーに遮られているので、デベロッパーとしては開発しづらい土地ではないでしょうか。かもめりあの機能も継続させながら、その北側を含めた土地を活用する方がウォーターフロントの活性化により有効なのではないかと思われます。

関連記事
ウォーターフロント

中突堤中央ビル南館とりこわし及び敷地整備工事 更地化へのカウントダウン 南館跡地の活用や北館解体の目途は?

2023年9月24日
こべるん ~変化していく神戸~
リニューアル改修が進む神戸市ポートタワーの足元では中突堤中央ビルの取り壊し工事が同時進行で進められていますが、いよいよ既存建物地上部 …
ウォーターフロント

「神戸港将来構想(案)」に関する市民意見提出手続(パブリック・コメント手続)の実施

2017年5月26日
こべるん ~変化していく神戸~
神戸市が先日、神戸港開港150周年を祝う場にて、同港の将来構想を発表しました。すでに新聞報道等でご存知の方も多いと思いますが、この構想につい …

POSTED COMMENT

  1. しむら より:

    区分所有式は厄介ですよね、そのせいでサンセンタープラザが再開発に時間が掛かるしね!
    区分所有式でも特区として直ぐに動けるようにできないかな!

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です