震災でフラワーロードに横倒しになってしまった加納町4丁目の旧柏井ビルはクラシカルモダンな外装の8階建ての新・柏井ビルへと再建が行われましたが、保有者の柏井紙業が他社との合弁で消滅したことによって、大阪の不動産会社であるセントラルシティに転売され、セントラルシティ神戸三宮駅前第2ビルに名称を変更。
そして転売先のセントラルシティも2021年に倒産した事で、ビルは再び譲渡され、これを取得したのが信和不動産でした。同社は東急ハンズ三宮店の入居していたM-1プラザ等、三宮で複数の不動産物件を取得しています。このビルはテナントビルとして運用されようとしていましたが(一時は1階にワッフルR.L.が本店を構えていた事もあった)、あまり上手く行っている感はありませんでした。
そして遂にこのビルの解体撤去工事が開始されました。
近隣でセントラルシティが保有し、同じく転売されたセントラルシティ神戸三宮駅前第1ビルはリニューアルの上に「ユニバーサル神戸ビル」へと名称を変更しました。
当初、旧柏井ビル(セントラルシティ神戸三宮駅前第2ビル)が足場に覆われ始めていたので、外装リニューアルを行うのかと思い、建物裏手に回ったところ、近隣で別の建物が仮囲いに囲われている事を発見。「エピファニービル」という5階建てのテナントビルです。
そして仮囲いはなんと更に奥までと続いていました。
この仮囲いは旧柏井ビル(セントラルシティ神戸三宮駅前第2ビル)やその西側にあった駐車場も含めての広範囲に渡って設置されたものでした。
これら2棟の建物の解体を信和不動産のグループ会社である信和建設が同時施工で開始しています。
不覚にも情報を事前にキャッチできていませんでしたが、信和不動産は旧柏井ビル(セントラルシティ神戸三宮駅前第2ビル)の取得時に、このビルのみでなく、近隣のエピファニービル及びコインパーキング用地を合わせて取得した事をプレスリリースで発表していました。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000078.000054281.html
信和不動産プレスリリース
フラワーロードに面したL字型の敷地は土地面積728.51平方メートル。さて信和不動産はこれらビルの解体後にどんな絵を描こうとしているのでしょうか。敷地面積は1,000平方メートルに満たない為、神戸市の住宅建設規制が課される事はありません。
しかしながら、再開発が本格化している三宮駅からは徒歩数分の立地であり、フラワーロードを挟んで斜向かいの布引町4丁目では、大阪共栄信用組合がホテルと事務所から成る複合ビルを建設中です。三宮エリアでビル建設が活発化する中、この立地にマンションを建設する事は控えて欲しいと願うばかりです。同社が取得・運営するホテルプラザ神戸に次ぐ新たなホテル計画である事を期待したいと思います。解体工事は11月末までを予定しています。
フラワーロード・旧柏井ビル(セントラルシティ神戸三宮駅前第2ビル)他の解体撤去工事が開始される! 信和不動産が描く跡地計画とは?
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