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神戸市は、25年度に予定する国際チャーター便の就航と1日辺りの離着陸枠の120回への拡大に対応する為、既存のターミナルビルの西側に新ターミナルビルの建設を計画し、その設計・整備事業者を募る公募プロポーザルを行っていましたが、落札者の決定と採用を決めた新ターミナルの整備概要を発表しました。
落札したのは、竹中工務店を代表企業とし、湊建設工業、TC神鋼不動産建設、梓設計を構成員とする企業グループで、大林組を代表企業とするグループとの一騎打ちを制しました。
海に浮かび、森を感じる。
新ターミナルビルのコンセプトは「海に浮かび、森を感じる」。通常の空港は、建物を2層構成とし、出発・到着ロビーを階層で分ける形を採用しますが、今回のターミナルビルは敢えて1階層の平家建ての構造を採り入れます。
工費予算は90億円に留まり、旅客機の乗降もバスハンドリングとしている為、必然的にエスカレーターやエレベーターの整備導入費用が発生する2層構造は費用的にも効率的にも好ましくないという発想の転換から平家構造が提案されたのではないかと思われます。
しかしながら階高は大きく設け、出発・搭乗ロビーは6mの天井高とする事で、ほぼ2層の空間と開放感を保持する造りとなるようです。
整備エリアの敷地半分が新ターミナルとなり、建築面積は約12,900平方メートル。その東側にほぼ同程度の面積を持つランドスケープ即ち緑地が整備される予定です。出発・到着ロビーやその一部であるにぎわい空間はこの緑地に面する事で、利用者は「緑を感じる」を体感します。
また建物を一部を2階構造にし、屋上には展望デッキを設けて、明石海峡大橋や六甲の山々を望める開放的な空間を整備します。
平屋建て構造を活かしたレイアウト
ターミナルビル内には、出発・搭乗ロビーは共通化しますが、保安検査、搭乗待合、そしてターンテーブルのある到着エリアは国内・国際で分かれています。
建物の延床面積は約14,600平方メートル。これは既存のターミナルビルに匹敵しますが、既存ビルは4階建て。1ヘクタール以上の屋内構造となるので、必然的に歩行空間は既存ビルよりも遥かに広がる事になります。
玄関口の天井軒、ロビー空間の天井、展望デッキのフロア等、空港内の内外装には、地域木材を多く採り入れ、カーボンニュートラルを意識した流行りのインテリアデザインが採用されます。
新ターミナルのコンペ条件には、物販店及び飲食店の商業施設の配置を計画し、国内線の飲食店は軽食の提供、国際線はレストランの整備を想定する他、物販店には免税品店の導入を図るとするとされていましたが、今回の概要には商業施設の詳しい配置や内容については触れられていません。出発・到着ロビーのにぎわい空間はカフェスペースを想定しているようです。
新ターミナルの建設は年内には開始される可能性が高く、2025年3月末には完成・供用開始を予定しています。新ターミナルビルの内容詳細を今後更に煮詰めていく中、既存ビルの改修をどう進めていくのか。既存ビルの設計・施工を手掛けたのも竹中工務店・梓設計のコンビでしたので、この点においても選定には有利に働いたのかもしれません。まずは新ターミナルビルの完成により年間空港利用者500万人を目指していきたいところです。
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施設は良いと思うのですが
ポートライナーの延伸出来ないものですかね
せっかく駅直結という
神戸空港最大のメリットが薄くなってる気がするのですが
誰もが場所に驚いたのではないでしょうか。
駐車場の並びで管制塔や消防庁舎の後ろですから、エプロンから距離があり、搭乗待合室から飛行機が見えません。
バスによる搭乗以外は困難な(エプロンが遠く、徒歩では飛行機まで遠いため)気がします。
常識的に想定しそうなたエプロン拡張部分の正面とは、200-300mは離れていて、よくこんな立地考えたな、、と思います。その分メインターミナルからは近くなりましたが、それでも距離はあるのでターミナル間のバス移動は避けられないでしょう。
ターミナル構造は国際チャーター用としては常識的な構造ですし、機能的だと思いますが、もう一工夫欲しかったような気もします。おそらく一時的な建物として割り切ってしまって、後て転用でも考えているのではないでしょうか。
前も述べたと思いますが、どうせチャーター専用なら、下地島やハワイ・コナ空港のようなリゾート感満載ぐらいの思い切りがあってもよかったと思いますが、お金が足らないんでしょうかね。
ちょっとまだ今の時点では情報が少なすぎてなんとも言い難いですね…。
レストランや免税店も設けると書いてありましたが、現状の間取り図だとロビーのスペースが明らかに狭すぎますし、2階部分はデッキや機械室がメインだと考えるとそちらに出来るとも思えませんし…。
2年以内で供用開始までこぎつけないといけないので少し立派なプレハブぐらいを想定していましたが、とりあえずチャーター対応できるようにするとこれくらいに落ち着くのかなといった感想です。
国内線機能も持たせることでメインターミナル改装(増築?)時にサブターミナルへ割り振ることもできますし、90億という予算の中では割と合理的だと思います。
当初予定されていたサブターミナル計画地の内、駐機場に面した部分をわざわざ残して駐機場から離れた北東部に建設されます。これはサブターミナルが2025年~2030年まで現実に国際チャーター便を受け入れ国内便の増便にも対応した後、2030年以降は機能変更して使用される可能性が高いですね。
また神戸市によると国際線メインターミナルは別に計画すると表明しているのでわざわざ残した部分に国際便メインターミナルが建設される可能性もあります。そうなると現管制塔を挟んで西に新国際便ターミナル・東に拡張された新国内便ターミナルとなります。その場合は併せてポートライナーも延長する必要があります。
但し国際定期便・国内定期便両用のメインターミナルが現管制塔東側に建設される可能性もあり、現時点ではよく判りません。
ともあれサブターミナル公募結果が公表され、建築資材高騰の中で順当に落札されたことは大変喜ばしい事。これで予定通り2025年の施設供給が可能となり神戸空港の国際化・大型化が止まりません。