M-1スクエア(旧東急ハンズ三宮店)は「エピタ神戸三宮」へ 進行中工事は単なる外壁補修のみ？テナントビルとして開業は可能か

早くも閉店から2年が経過した東急ハンズ三宮店。跡に残された商業ビルの「M-1スクエア」は、信和不動産が取得したものの、具体的な活用には至らないままの状態が継続しています。同社はまずテナント誘致を検討し、難しければ他用途を模索するとしていました。

今回、次の展開を示唆する動きがあったようなので、再度、現地取材をしてきました(Taxanyan1003h07さん 情報ありがとうございました)。



しかしながら次の展開を示唆する動きなのか建物を養生ネットで覆い、外周に仮囲いの設置が行われて、何らかの改修工事が11月からスタートしています。



この工事が何の目的で行われているのかによって建物活用方法の行方が定まるのですが、仮囲いには殆ど標識類の掲示はありません。



唯一あったのが、仮囲いを設置する為の道路占用許可標識。これに工事名称がありました。

「エピタ神戸三宮 外壁補修工事」。建物名称は信和不動産が展開を始めたテナントビルブランドの「エピタ」を採用しています。この事から、同社はこの建物をテナントビルとして活用しようとしているのは間違いないようです。

しかしあくまでも工事の目的は外壁補修に届まる模様です。老朽化が進み、ガラスブロックの一部が歩道に落下したので、早急な補修が必須になったそうです(とくれんちゃんさん 情報ありがとうございました)。内外装の改修であれば、テナント誘致に動き出した事になりますが、まだめぼしいテナントは見つかっていないのでしょうか。ただ工事予定期間を過ぎてもまだ占用期間は来年5月末まであるので、何らかの動きがあるのを期待したいと思います。



唯一、かつて東急ハンズだった頃の名残建物裏面の壁に残されています。



やはり東急ハンズ特有のスキップフロア式の建物構造は、これを活用できる後継テナントでなければ寧ろ使いづらいのではないかと思います。



地下鉄出入口を構造に組み込んだ建物の為、これを維持する形で補修工事が進みます。



1万平方メートルもある床面積も埋めるのにはかなりのリーシング力が必要です。東急ハンズが物販店として立地が厳しいと判断して退店となった物件だけに、やはり建て替えによる再開発が望ましいのではないかと思われます。商業フロアとホテルの組み合わせが適しているのではないでしょうか。



同じ生田新道で老化雑居ビルの解体が進行しており、既に建物地上部は消滅しています。



何があったのか思い出せません。グーグルストリートビューで確認しようと思いましたが、最近更新されたばかりのようで、既に建物解体済みでした。



飲食店の集積する生田新道周辺もコロナ禍の3年で深く傷付き、空きテナントがなかなか埋まらない状況が継続していますが、経済活動の回復と共に徐々にかつての活気が少しずつ戻り始めている傾向は見られます。神戸経済が落ち込んだ事でコロナ前から厳しい環境にあった三北エリアでしたが、インバウンドの恩恵も受けていました。再開発と空港国際化によって経済が上向き、来街者が増える事を期待する他ありません。