今年5月よりリニューアル工事が開始された三宮中央通りの地下通路。地下鉄海岸線の開業時に同時に整備された通路ですが、東西約400mの長さにも関わらず、通行者は少ない状況が続いていました。8月までに西側のリニューアルを完成させていましたが、11月1日に東側も開通し、全面改修が完了しました。
愛称は公募によって「サンポチカ」に決定しました。
既に開通していた西側。開通時にはなかった丸型の大きなベンチも置かれました。
これまではこの生田ロード地下となり、サンセンタープラザやグレース神戸等の商業施設地下階と連絡する通路との交差までが供用開始されていた部分です。これより先が新たに開通したエリアとなります。
因みに改修以前のこの交差の様子です。
GATE04から先に遂に足を踏み入れます。
爽やかな印象の新開通エリア。利用者は殆どいませんが、サンポチカには多くのベンチが備わります。
途端にグリーンの世界に突入。
改修以前の地下駐車場入口はこのようなデザインでした。
改修後はメッシュの箱で覆われています。
そしてサンポチカ内で最も幻想的なエリアに入ってきました。
既存の壁の前にガラスの内壁を造り、レインボーカラーのLED電飾を取り付けています。
ガラスの反射で不思議なSFの世界に迷い込んだような錯覚に陥ります。
幻想ゾーンを抜けると、GATE03に到着。
GATEの後は三宮PLATZとの接続広場が広がっています。この場所もリニューアルが行われました。
以前は柱の上に円形状にデザイン照明を取り付けた天井でした。
柱を抜き、代わりとして造られたフレームのようなオブジェは、柱の補強機能とアート作品の双方を担っています。
光柱は既存の設備の中に暖かみのある照明を点灯させています。
この広場の後方はGATE02です。さんちかへ連絡する最後の区間となります。
青空のようなゲートを抜けます。
全区間の中で唯一の勾配部分です。ここだけは照明をライン照明ではなく、全面をポリカーボネートのパネルで覆い、天井全体が光るような演出を施しています。
以前の勾配部分の様子です。
ここからは天井は変わっておらず、照明のみがライン照明に変更されている他、壁はダイノックシートでカラフルに彩られています。
連続するギャラリーゾーンです。
以前はギャラリーに多くの展示がありました。今後も同様に活用されるのでしょうか。
そして最後の美術館のような広場ゾーンです。こちらは天井美装化され、以前よりも明るい雰囲気です。
以前の広場の様子です。
カラフルなデザインベンチが設置されました。
前衛的な美術館のような佇まいです。
そして最後のゲートとなるGATE01。最も凝った造りになっています。
メッシュの内部を真っ白な照明で照らしています。
三宮やウォーターフロントの再整備では、新しい建築物や新設街灯等の照明は、ほぼ全面的に色温度の低い暖色系のライトが使用されていますが、このサンポチカに限っては、白の蛍光色が基調になっています。
地下通路なので、照度のある蛍光色の方がより鮮やかさを強調しているとも言えますが、今春にリニューアルされたメトロこうべは暖かい光に包まれているので対象的です。
歩行者を増やし、賑わいを生み出す為のリニューアルを実施したという面では、メトロこうべとは良い比較対象なのではないかと思います。
先日、メトロこうべの卓球場に子供を連れて行きましたが、かなりの盛況ぶりで、中央広場のメトロプラスでは、ジャズフェスティバルが行われて賑わっており、通行者も多く、良い意味で期待を裏切られました。
さてサンポチカも中間地点に三宮PLAZがある等、メトロこうべとの共通点はありますが、メトロこうべ程ににぎわう事が出来るでしょうか。すぐに結果は出ずとも、都心の道路や地下通路が少しずつ綺麗になっていく事で、来街者には、いつの間にか神戸の街はどこを歩いても美しく面白いという印象を与えられるようになって行けば良いのではないかと思います。
SANPOCHIKA(サンポチカ) 三宮中央通り地下通路が全面開通 歩いてみたい通路にリニューアル完了
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綺麗にしても目的地へのアクセス(沿道のビルへのアクセス)ができないので天気が悪い日以外は、地上を歩いた方が楽しいし便利です。
解んないけど政令指定都市の都心部地下街?(地下通路)で最も通行人が少ないんじゃないかな。
大丸前の交差点が地下で元町駅や中華街・元町商店街から大丸へつながると、便利なのですが・・・
この地下通路にここまでリニューアル予算を投入する意味は? 歩行者(利用者)が少ないのはsirokumaさんのコメント通り雨の日を除くと利用目的がほとんどないので当たり前のこと。所詮は店舗も無い長い地下通路ですから歩行者が若干増えたとしても経済効果は?です。むしろ三宮の商業者にとっては最近「ほこみち」に指定された三宮中央通りや三宮センター街など目抜き通りを多くの来街者に回遊して欲しいはずです。
もし、閑散として歩行者のほとんど居ない三宮プラッツとの連携を狙っているなら難しいでしょう。三宮プラッツから地上までは建物2層分のレベル差があり、目的店舗やエスカレーター無しでは回遊動線は実現しそうにありません。
ほんまにそれ!です。
店舗も無い地下に歩行者を誘導して賑わいも経済的効果も無し。こんな地下通路にコスト掛けてワンオフ設計のベンチ造って誰か座ります??
神戸市のピンボケの象徴的な事例としてこのまま朽ち果てていくでしょう。