JR三ノ宮駅前の中央幹線沿いに立ち並ぶパチンコ屋ストリートの重鎮だったミリオン総本店が3月31日を以て閉店しました。
1970年開業のミリオン総本店。52年の歴史に終止符を打ちました。運営事業者のミリオン観光はパチンコ店やスロット店等を三ノ宮駅周辺で複数店舗を展開してきましたが、ここ近年は店舗数を縮小する傾向にありました。旧そごう新館1階の店舗を閉鎖、三宮町のスロット店も閉鎖し、更にはこの大きな店舗も閉じる事なったのです。
この店舗閉鎖の流れから考えられる同社の動きには淡い期待を寄せています。
まず第一に三宮の駅前一等地がパチンコ店で占領されてしまっている状態からの脱却が進んでいる事です。この動きによって将来的に駅前からのパチンコ屋街の消滅が期待できます。
そして次の期待はこの閉店が再々開発を検討しているサンプラザの一歩に繋がる事です。
サンプラザの1階にはまだパチンコアクセス三宮が華々しく営業しています。
その隣にはSPAZIO三宮南店。そしてミリオン総本店を閉じたミリオン観光は同じ並びに平家建ての第2ミリオンをゲーム・プリクラ店に転換した店舗も保有・営業中です。
そして更に三慶ビルにもDino Joyが営業中。
まだ3店舗のパチンコ・スロット店が残るのとミリオン観光のプリクラ店が並びます。
ミリオン観光は閉鎖していた第1ミリオンを解体してその跡地に、昨年、地上11階建てテナントビルのM.H.BLDG.を竣工させました。
6-7階の3フロア以外は既にテナントが入っています。ミリオン観光のミリオン総本店閉店は今後の同社の事業の方向性を占う上で重要な一歩かもしれません。三宮町1丁目という超一等地に土地を保有する事を上手く活かす事が出来れば、不動産事業を主な生業にする事も可能でしょう。
悲願の三宮南西街区の再開発には地権者の合意形成が不可欠です。パチンコ店の経営継続に固執する事業方針が転換されれば、再開発への道が開けます。
パチンコ店経営は既に時代遅れの事業になり始めています。パチンコ店に通う若者は減り続けており、斜陽産業になりつつあります。
JR新駅ビルの概要が固まり、三宮東地区の再開発が始動する為、次のステップは自ずと三宮南西街区からサンセンタープラザの再開発へと軸足が移動していく事は必然の成り行きです。ミリオン観光はこの流れに適応し生き残りを模索しているのではないかと思われます。同社にとっては寧ろ事業転換の大きなチャンスかと思われます。
三宮・さんぷらざ1階のミリオン総本店が閉店 三宮再開発に連動した動きになるか?
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