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神戸市は現在、新神戸駅近くの山麓バイパス生田川出口から港島トンネルまでを南北に結んでいる生田川右岸線の道路改良工事を進めています。この道路は新神戸駅と神戸空港をポートアイランドを経由してほぼ一直線で結ぶ大動脈ですが、朝夕は渋滞による混雑が激しく、新神戸-神戸空港間のアクセス性を高める為の課題となっていました。
この課題の解消の為、道路改良工事によって南行きの道路を拡幅して1車線を増やす片側3車線化で渋滞の解消を目指します。現在、工事受注者の港建設が施工しているのが43号線と2号線の間の520mの区間です。
43号線との接続部付近は阪神高速神戸線の生田川ランプにも近接しており、この真下部分で拡幅工事が進んでいます。
車道の拡幅によって歩道も位置が変更されますので、生田川に沿って歩道も新設される事になります。
工事は今春から開始されており、半年以上が経過しています。完成期限は2022年12月末までと約1年後を予定しています。
週末にこの道路を通行してもストレスを感じる事は特にありませんが、平日のラッシュ時間帯には混雑を極めるようです。
現在、縁石ブロックの埋設されている部分までが新たな車道です。歩道が完全に消滅するので、生田川沿いに新たな護岸を設けて、その上に歩道が整備されるものと思われます。
神戸市は将来的な神戸空港の就航便数増大や国際化による利用者増に備えて空港と都心・新神戸駅とのアクセス向上策として、バスでの輸送力アップを前提に、この生田川右岸線の改良に加えて、神戸空港とポートアイランドを結ぶ連絡橋の4車線化を計画しており、専用レーンを走行するBRTの導入を検討しています。
都心・三宮の主だった再開発プロジェクトは着工の遅れから大阪万博の開催される2025年には間に合いませんが、神戸空港に関連したインフラ整備は計画通りに進められるようです。
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生田川右岸は新神戸-神戸空港間だけでなく、阪神高速3号神戸線-新神戸トンネル・山麓バイパス間の道路交通が交差するので思った以上に混雑します。
そういう意味では、専用道を通るBRTを導入して混雑を回避するのは正しい選択なのではないでしょうか。
今後神戸空港の発着制限が大幅に緩和されれば、自ずと鉄道の導入は必要になってくるでしょうし、その場合はBRTを撤廃してBRT専用道は一般道に転換、BRT車両は大阪、京都、姫路などへのバス路線の車両に転換すればいいです。
この汎用性の高さは、ポートライナーの8両化にはありません。
懸念があるとすれば、いつになったら関西三空港懇談会での「神戸空港の国際化について前向きに検討」の状態から先に進めるのか、です。
既に大阪・関西万博には間に合いませんが、神戸空港の不合理な規制をいつまでも続けるのは近畿圏全体にとって不適切です。
確かに大阪の再開発は大規模で今後が楽しみですが、中央リニア新幹線は相変わらずの名古屋止まりですし、福岡市の国際金融都市構想の積極性を見ていると、近畿圏も一丸となって対応しなければならないと感じます。