デザイン面で神戸芸術工科大学環境建築デザイン学科の長濱研究室の協力を経て、神戸市が進めてきた地下鉄新神戸駅~JR新神戸駅のアクセス路改修工事。11月24日に完成式典が開かれて、お披露目となりました。事業費は3.24億円。工事の途中経過を確認した段階ではその仕上がりに多少の不安と懸念を抱いてしまいましたが、その最終形はいかに。
JR新神戸駅を下車して地下鉄へ乗り換える際、最初のゲートとなる1階部分のエントンラスはそのフレームを中心にダークグリーンを基調とした塗装が施されました。窓枠には幾何学模様のような装飾も取り付けられいます。「異人館と山」をテーマとしているエントランスエリア。イメージはスターバックスの神戸北野異人館店が入る洋館でしょうか。
正面には大型スクリーン9枚が設置されました。この日はポートターミナルの様子が放映されていました。
エントランス内の天井パネルも美装化されましたが、そこにも唐草模様のような投影が行われています。
エスカレーターと階段周りの改修は天井パネルの全交換とLEDのダウンライト設置。そして行灯に模した壁掛け照明も新たに設置されました。以前より遥かに明度が増しており、また暖色系の照明で柔らかい雰囲気となりました。また壁にはフォトフレームが複数、掛けられています。
一段目のエスカレーターを降りると、次のゾーンに入ります。中間踊り場の「花とまちのエリア」です。
少し阪急・阪神の駅に設置されているような雰囲気とデザインを持った八角形型の照明を採用。
壁のパネルには花びらのような模様が無数に散りばめられています。
非常に明るくなり、これまでの陰気で寒々しい雰囲気は解消されました。壁のフレームも背後から照明が当てられて浮かび上がるようになっています。壁や柱のサインも全て一新されました。
そしてこのエスカレーターを降りると、更に次のエリアに突入します。照明が明るくなった為、改修されていない路面のタイルも一新されたかのようです。
大胆にリニューアルされた店舗前通路です。このエリアのテーマは「旧居留地とみなと」。天井パネルと柱、店舗内も含めて改修されました。
間接照明を駆使して旧居留地の雰囲気を醸し出しています。土産物店の改装はまだ進行中でした。
そして最後の北改札前広場です。ポートタワーをイメージした4本の照明柱とサイン表示を兼ねた大型の八角形照明を設置。
この場所も天井パネルをすべて美装化。
八角形の大型照明が良い雰囲気を出しています。完成予想パースでは単なる円形型の照明でしたが、更に細部デザインに工夫が凝らされました。
ベンチが設置された休憩スペースも整備されました。こちらの壁にも大型ビジョンも設けられ、神戸のPR映像が放映されます。
以上が全ての改修内容となります。感想としては完成前に抱いていた不安は払しょくされました。玄関口という意味で綺麗に明るくリニューアルされたのではないかと思います。特にやはり明るく柔らかい雰囲気になったことが一番の変化でしょうか。土産物店街が最終的にどうなるのかはまだ確認できていませんが、今回の改装はうまくまとめられたのではないかと思います。
こちらは2007年に大規模リニューアルされて以来、初の改装を実施したJR新神戸駅コンコース内。「アントレマルシェ新神戸店」が改修工事を完了させています。
店舗配置が大幅に変更されましたが、「神戸フランツ」「観音屋珈琲店」「三宮一貫樓」「モンロワール」の人気既存専門店はそのままに、新店が加わりました。またコンビニは売場面積を拡大。
JR~地下鉄駅に渡って美しく生まれ変わった神戸の玄関口。撮影日は通常の日曜夕方でしたが、想像以上に駅や連絡路は混み合っていました。
地下鉄新神戸駅-JR新神戸駅間の連絡通路リニューアル
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク