新港突堤西地区再開発

三宮新港町計画 KPM神戸ポートミュージアムの外観完成/GLION本社ビルのショールームオープン準備も進む



今秋には各メインの集客施設が開業し、新しいウォーターフロントとして賑わう予定の新港突堤西地区エリア。そろそろバーバーランドやメリケンパークのような街の通称が欲しいところです。ハーバーイーストなんてどうでしょうか。こちらも名称を広く公募する事で街の注目度を高めるのも一興です。

プロジェクト概要

(仮称)神戸新港文化施設棟新築工事/KPM 神戸ポートミュージアム

所在地 神戸市中央区新港町112番2
事業者 合同会社AQUART
敷地面積 5,328.12㎡
建築面積 3,062.85m2
延床面積 7,290.00m2
階数 地上4階 地下1階
用途 博物館 店舗
建物⾼さ 21.73m
構造 鉄骨造、鉄筋コンクリート造
設計者 大成建設
施工者 大成建設
竣工予定 2021年秋

1F atoa luxe



atoaのグッズを販売するミュージアムショップ。

1F TOOTH MART FOOD HALL & NIGHT FES

TOOTH TOOTHがプロデュースする次世代のフードホール。

1F GLION CLASSIC CAR MUSEUM

GLIONの運営する希少価値の高いヴィンテージカーの博物館。

2-4F atoa



「劇場型アクアリウム」をコンセプトとし、水槽と舞台美術やデジタルアートによる演出が織りなす次世代のエンターテイメント文化施設。

4F atoa cafe



屋上テラスを有した天空のカフェスタンド。

GLION本社ビル新築工事 GLION Awa-s Building


所在地 神戸市中央区新港町71
事業者 合同会社デカンショライオン
敷地面積 2,976.54㎡
建築面積 1,234.03m2
延床面積 11,359.75m2
階数 地上10階
用途 事務所 店舗 その他(展示場)
建物⾼さ 51.99m
構造 鉄骨造
設計者 IAO竹田設計
施工者 日本建設
竣工予定 2021年春

1階: Kobe BMW ハーバー神戸支店 Auto Cavallino
3階: MINI HARBOR KOBE

建設状況の様子



集客施設の中でも中核となるKPM神戸ポートミュージアムは建物外観が完成し、内装の仕上げと外構工事が中心になっている状況です。既にそのユニークな外観がウォーターフロントで異彩を放っています。



完全に仮囲いが全撤去されました。コーンは立っていますが、簡易フェンスもなく、建物周囲の舗装や植栽の作業を進めています。



最上部の壁面には水族館とデジタルアートを融合する中核施設「atoa」のロゴが取り付けられました。Aquarium x Artのコンセプトのフレーズも取り付けられています。



4階の展望テラスからはどのような景色が広がっているのでしょうか。遮る物が無いので、開けた視界が望めます。



西側の切り込まれた開口部の中には2階の連絡ブリッジや奥に続く階段がありました。階段を上がった先はステージフェリシモ方面に連絡するデッキがある模様です。



外溝工事も進んでいます。舗装のインターロッキングブロックの敷設や植栽整備が行われています。



明るい色調のブロックで路面が覆われています。周囲は歩道との一体化で開放感溢れるスペースになりそうです。



2階の広場部分はアルミの格子柵が取り付けられました。



コンクリート壁ばかりでスパルタンな外観です。



岩場の上に生い茂る木々が潤いと安らぎを与えます。4階の大小様々な構築物がどのような機能や役割を果たすのかを確かめるのが楽しみです。



既に稼働を開始しているGLION Aw-as Building。読み方が分からなかったのですが、最近になって「アワーズビルディング」である事が分かりました。



1-3階のショールームのオープン準備が進められています。GLIONグループはBMWの国内正規ディーラーを展開しており、現在は三宮にあるKobe BMW三宮支店ショールームを7月下旬にこのビルの1階に移転させる予定です。



また既に3階にMINI HARBOR KOBEのロゴも取り付けられており、こちらも「MINI三宮」が移転する事になりそうです。他にも1階にはフェラーリ正規ディーラーの「Auto Cavallino」も開業予定です。BMWワールドミュージアムは2階にオープンするのでしょうか。



先日、神戸市はこのビルの4階に株式会社神戸ウォーターフロント開発機構を開設する事を発表しました。市の外郭団体ですが、取締役にはフェリシモ代表の矢崎氏や三菱倉庫神戸支店長の川上氏等、民間企業の重役も迎え入れ、ウォーターフロント地区開発の促進や調整役を担う業務を遂行する予定との事です。



ステージフェリシモ前のデッキも仕上げが進められています。



フェリシモが移転操業して早くも約半年が経過しました。同社の経営も好調のようで絶妙なタイミングで新本社が完成したと言えます。チョコレートミュージアムの開館準備は順調に進んでいるのでしょうか。チョコレートのパッケージ、包み紙、缶の寄贈も8月末まで受け付けています。



臨港道路の北側の歩道整備も本格的に進行しています。



インターロッキング舗装ブロックの敷設、街路灯の設置、街路樹の植樹、そして電線の地中化が進行しています。



この工事の工期は11月末までを予定しています。この工期は臨港道路のみでなく、エリア一帯の整備を対象としているのではないかと思われます。



港都・神戸に相応しい景観が形成されつつあります。



右側にアリーナが建設され、その基部にホテルやオフィスビルが更に追加されれば、これまで中突堤を中心としていた神戸のウォーターフロントの中心が東側に移動してくる事も考えられます。
関連記事

POSTED COMMENT

  1. ほろより より:

    愛称の募集は素晴らしい案ですね!

    水族館の屋上と手前に植樹がされていますが、
    こべるんさんの写真だと、今後成長すればバックの
    山と接続した緑に見えそうです。
    実際以上の効果を示しそうだと感じました!

  2. sirokuma より:

    現地観ました。
    旧居留地方面からおりてくると正面に見えてきますが北側には今のところatoaのロゴはついてないですね。当や部分のロゴも歩行者目線ではラスイートの入り口手前位まで行かないと見えませんでした。
    知らずに訪れた人にはミステリアスな物件に写るかも知れませんね。
    でも、わくわく感には欠ける意匠で物足りないので夜間にはこの無機質な壁面全体にデジタル映像で魚を泳がせて欲しいです。(笑)
    全体的には今までのところ開発エリアの面積に比して、こじんまりとした印象で、atoa以外に計画されている賑わい施設もインパクトに欠ける感じがしていましたが、2024年完成を目標に発表された神戸アリーナ計画の出現でこのエリアの飛躍は間違いないものになると思います。第2期の開発に期待が膨らみます。

    京橋交差点もボチボチですが今までとは違う南への人の流れが生まれ始めています。本格的に街が稼働を始める秋以降の変化が楽しみです。

    G-LIONのビルに入る外郭団体がどれくらいの床を使用するのかは不明ですが、基本的にこのような外郭を入居させても意味がないのではないでしょうか?神戸市内には外郭団体が保有するビルがたくさんあるのでそこで充分だと思います。最新のビルには気鋭の民間企業を誘致してこそ街が活性化すると思います。

  3. 神戸人 より:

    メリケンパーク側から工事の進捗をよく眺めていますが、せっかくの集客施設なのにコンクリート製の外壁な為に周辺のビルに溶け込んで、イマイチ目立っていないのが勿体なく思います
    円形の水槽が難しかったのは分かりますが、出来れば中での営みが見えるガラスの外壁か、もう少しカラフルなら良かったのに…
    他の方も仰っていましたが、ライトアップなどを駆使して存在感を何とか出していって欲しいですね

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です