神戸ハーバーランドダイヤニッセイビルの近況

三菱倉庫が所有し、イオンに商業フロアの運営権が託された大型複合施設であるダイヤニッセイビル。イオンによる再開発が進められており、ビル南側の神戸阪急跡の建物にはシネコンを中核テナントとした新しい商業棟として来春生まれ変わる予定です。イオンは現在営業中の北側の建物である「Ha・Re」やモザイクも合わせた一体開発を計画していますが、これまでの報道ではHa・Reの既存テナントは営業を続ける方向として伝えられていました。



しかしHa・Reの中核テナントの一つであるコムサストアが9/30をもって閉店。



当ブログを拝見して頂いており、ハーバーの内部事情に明るい「たなかさん」にHa・Reのコムサストアとユニクロが一時休業し、再開時期は未定という情報をコメントで頂きました。実際、コムサストアの閉店セールの掲示を読む限りは少なくともこの場所での営業再開は無いような感じを受けました。



同時に同じ2階に入居するRight-OnやABCマート、その他のテナントも全て閉店しました。



一方、3階に入居するユニクロ、ジーユーはまだ営業を継続する様相を示していました。しかしフロアには空スペースが増えたような印象を受けました。閉店準備を開始しているのかはたまた何か別の意図があるのか。



6階で営業していたアミューズメント施設はすでに3月末をもって閉店しています。Ha・Re開業の際、この施設が撤退をしなかった為にヨドバシカメラが進出を断念したとも言われています。



Ha・Reの2、6階が空フロアということになりました。もしユニクロも閉店するとなると3フロアが空となります。比較的、好調に稼働していた2-3階のテナントを閉鎖するイオンの真意は一体どこにあるのか。神戸阪急跡と合わせた一体開発の一環と考えられますが、まだまだ知る由もないサプライズが計画されているのでしょうか。

先日、東京・新宿にユニクロとビックカメラが共同開発した複合ビル「ビックロ」が開業しました。ユニクロのアイテムとビックの家電製品が同じフロアで入り乱れて陳列されているというかなりユニークで実験的な試みです。

Ha・Reのテナント構成を見ると、5階にビック傘下のソフマップが入居しています。ユニクロとビックカメラ。中間にスポーツ用品店がありますすが、将来的にもしかしたらもしかしてビックロ関西1号店なんて事もあるかも？？



Ha・Reテナントの閉店ラッシュと関連があるのかどうかは分かりませんが、モザイク連結橋近くのカバンショップも閉店セールを行なっていました。



ダイヤニッセイビルが今後、神戸の都心部では大丸やそごうと並ぶ集客力を持つ大型商業ビルへと変貌する可能性は大きいです。シネコンやファストファッションのテナント誘致等、話題性はすでに十分ありますが、まだまだ未知の領域が非常に大きい施設です。イオンがどんな戦略を仕掛けてくるのか。イオンの本気度が更に感じられるHa・Reの既存テナント閉店劇です。



ダイヤニッセイビルの改装工事ですが、建物を取り囲んでいた運河は全て埋め立てられました。先行して進んだ建物北側に続いて南側も整備が完了しました。



南側は駐輪場として生まれ変わりました。周辺人口の増加を睨んでのことでしょうか。



ハーバーではそこまで違法駐輪の状態はひどくはありませんが、それでもガス灯通のこの周囲にはバイクや自転車が無造作に置かれているのが目につきました。駐輪場の整備によって解消されることを望みます。



おまけですが、DUO神戸地下街のハーバーランドセンタービル入口横には大型マルチビジョン「ハーバー・ビュー」が設置されました。縦2.3メートル、横8メートルあるこのビジョンは地下にある公共空間としては日本最大級の映像モニターということです。人が近付くと花火の映像が自動で流れる機能が備わっているようです（これは後で知った事なので、取材時には挑戦しませんでした…)。

今は神戸の話題はハーバーで持ち切りですね。