ハーバーランド

三菱倉庫がモザイクの閉鎖日を公式発表 3~4年あまりの長期閉鎖期間を経てどう生まれ変わるべきか?


高浜岸壁に面して34年に渡って神戸ウォーターフロントの集客のおける大黒柱として存在してきた神戸ハーバーランドumie モザイク。土地と建物を保有する三菱倉庫が公式に同施設の最終営業日を2027年1月31日とする事を発表しました。

営業再開は2030年前後とされており、リニューアル工事に3~4年の歳月を費やす事になる為、単なる既存施設の改修工事ではなく、場合によっては全面建て替えも視野に入っているのではないかと推測します。



この施設の人気はなんと言っても東側から望むその眺望。神戸港のシンボルである神戸ポートタワー、神戸海洋博物館、ホテルオークラ神戸の3種の神器と、先端に陣取った神戸メリケンパークオリエンタルホテルを擁する中突堤とメリケンパーク、そしてそのバックに都心のビル群が広がり、最近は新港町の再開発で更に見応えを増しました。



この南北に長いデッキと開放感溢れる構造は何よりも貴重な空間なので、これを手放す事はないと思いますが、その分、建物内部や西側はウォーターフロントである事を感じさせる事が難しい造りであるとも言えます。この点についてどのような改良を目指す事ができるか。



一部の店舗はデッキと店内をシームレスに開放できるようになっていますが、基本的に全店舗区画がこの設計に変更されるべきでしょう。



海の見えない西側にはこれまで人工の運河やせせらぎを整備して、親水空間である事には拘ってきました。この空間は海辺とはまた異なる趣と良さを造り出しています。



ちなみにショッピングモール発祥のアメリカでは従来、閉鎖的な内向型モールが典型でしたが、現在は青空の望めるオープン型モールが主流になってきています。ただ気候的に日本程の寒暖差の激しさはありません。



ハーバーロードを挟んでモザイクの前に広がる駐車場。結婚式場のアニヴェルセル神戸の跡地。三角地と呼ばれ、ハーバーランドの街開き以来、常に暫定的な利用のみが行われてきました。この土地の保有も三菱倉庫。



モザイクのリニューアルと同時にこの土地も一体的に開発する事はできないでしょうか。モザイクと連絡ブリッジで結ぶと共にumieのサウスモールとも接続し、施設間の回遊性を高めます。用途としては、モザイクが低層建物として継続するのであれば、東面の素晴らしい眺望を活かし、中高層階の客室が売りとなるシティリゾートホテル。この立地であれば外資系ブランドの食指も動くのではないでしょうか。もしくはライブハウスを整備して、ウォーターフロントのミュージックシティ化を促進。Zeppが進出するに相応しく、十分な敷地面積もあります。どちらもハーバーランドの集客性を高める事に貢献する施設です。



いずれにしてもモザイク本体については、オープンモール型の基本コンセプトはキープしつつ、雨天時や強い陽射しを回避できるような仕掛け・工夫を施し、より洗練された回遊性の高い商業施設への転換を図って欲しいと思います。ナイトライフのコンテンツやエンターテインメント要素の強化を盛り込み、「神戸の海辺のライフスタイルを体験・消費する場所」へと生まれ変わり、再開発によって変化が著しい三宮に対抗して、ハーバーランドだけが提供できる武器に磨きを掛け、三宮・元町に並ぶ第三極としての座を死守して欲しいですね。

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