JR西日本は新長田駅コンコースのリニューアル工事を進めています。神戸線・山陽本線の他駅は耐震改修を目的とした工事によって合わせて駅舎のリニューアルを図りましたが、震災で被災した新長田駅は耐震性は確保されている為、美装化を目的として改修となっています。
天井パネルの更新や照明設備のLED化が進められています。
天井の軽量化も行われているのでしょうか。天井裏は軽量の鉄骨によるフレームが取り付けられています。
改札外コンコースですが既に床材は更新されています。仮設の足場を組んで改札機付近の天井の改修が進められています。
壁周りのリニューアルも完了しており、光沢のある装飾タイルが貼られた壁にカラフルなフレームやベンチが備わりました。
近年、JR神戸線では新駅の摩耶駅や橋上駅化された灘駅、摂津本山駅等、普通電車のみの停車駅が新築駅舎として生まれ変わっていますが、リニューアルの進む新長田駅のコンコースもこれらの雰囲気に非常に良く似てきています。
壁にはコントラストが強く視認性の高いシートが案内表示及びデザインの一部として機能しています。
改修工事は改札内コンコースで既に完了しています。
改札内も天井、床、壁の美装化、LEDへの照明器具の更新が行われ、デジタルの時刻掲示板や各ホームへ続く階段の柱周りや梁には案内シートが貼られました。
改札内コンコースのトイレも刷新されて美しく改修されています。
改札内コンコースの通路の様子です。
天井改修工事は残るところ、改札機周りのみとなっているようです。
リニューアル工事は9月の完成を目指して進められています。新長田駅のリニューアルの内容を見ていると、耐震改修のついで的に行われた新快速・快速停車駅のコンコース美装化よりも手厚く徹底されたリニューアル工事が実施されているような気がします。新長田駅の倍以上の乗降客数を維持する元町駅にはエスカレーターでさえもありません。JR西日本の既存駅舎への投資計画は一体どのような基準によって行われているのでしょうか。
新長田駅は地下鉄西神・山手線や海岸線とも接続する交通の要衝としての役割も担っています。よって通常の普通電車停車駅以上の重要性を保持しているのも事実です。
地下鉄西神・山手線の新長田駅は改札機周りのコンコースのリニューアル工事を先行して実施しました。
天井パネルの美装化や照明器具のLED化が実施されました。合わせてトイレの改修や駅務室周りのリニューアルも進められました。
券売機周りのリニューアルも完了済です。
しかし改修はこれらのプチリニューアルに留まらず、前述の改修済エリアを含めて今後、大規模な改修工事が行われる予定となっています。3月末に新長田駅改修工事基本設計・実施設計業務に係るプロポーザルが実施され、3月末に大建設計 大阪事務所が委託先事業者として選定されました。この大規模全面リニューアルに加えて自動ホーム柵の設置工事も開始される予定です。
新長田を巡ってはこれらの駅舎リニューアルのみならず、駅前広場のロータリーを改修してバスターミナル化を図る構想があります。交通拠点としての重要性が高まる可能性があり、将来的には快速電車の停車を見据えているとも言えます。新長田新庁舎の稼働によって駅利用者も増えているのではないかと思われます。
JR新長田駅改札内外コンコース・地下鉄新長田駅コンコースのリニューアル
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新長田駅に近接する西神戸(兵庫・長田・須磨区)においては、ターミナル的性格を持つ駅が分散していて、鉄道会社にしても自治体にしてもどの駅を拠点駅として集中的に整備すべきか選別が難しいところかもしれません。新長田駅は市営地下鉄からJRへの乗り換え客が多いものの、JRは各駅停車しか止まらないため、JRの利便性は今一つです。隣のJR兵庫駅には快速が停車してJRの利便性は新長田を上回りますが、乗り換え需要はあまりなく、駅周辺に集客力のある施設は少ないです。また、板宿駅は地下鉄と山陽電車の乗換駅でもあり、須磨区役所や電車通学の多い高校など集客力のある施設も多いのですが、山電で大阪方面に行くには運賃が割高で、西神方面からの乗り換え需要を十分取り込めていないと思われます。もう少し範囲を広げたら、新開地も湊川も乗り換えのあるターミナルですが、同じように中途半端な規模の駅と駅周辺になっているように思います。
その点大阪市は鉄道の主要なターミナルが、梅田・難波・天王寺・京橋などはっきりしていて、集客力を持つ施設がそのターミナル周辺に集中して立地しており、常に広域からの人で賑わっています。
私は西神戸においても明確な副都心を持つことが必要であり、市営地下鉄のニュータウン駅周辺の再整備に巨額の費用を使うよりは、西神戸地区のいずれかの駅を副都心として位置付けて、集中的に投資していくことが必要ではないかと思ってます。
西神戸はニュータウンや湾岸地区を除いて意図せず住宅特化地域になってしまったと思います。当方、西神戸の小企業のどら息子ですが、幼い頃の記憶と反して小さい工場、町工場は本当に少なくなり、マンションやアパートが大幅に増えました。活気はというと大分減りました。商店街等一部を除き、特にロードサイドではどこにでもある街になってしまったように感じます。なので今後は、私はよりよく住める街を目指すべきだと考えています。そこでどう差別化をしていくべきかアホですがいつも考えています。例えば電柱の地中化や緑を増やす。街づくりの基本ですが、地道にやるしかないと思っています。新長田は皮肉ですが、震災の被害が大きかったところは無電柱化されています。空き地もありますけれどね…。本当は、地域の人達にとっては工場を続けることが一番の幸せなんじゃないかなって思ったんです。工場があれば人が集まるからです。儲からないから辞めたとか、ご子息が他地域へ転出されたので廃業するとかという話は私の身近な範囲では多いがゆえのことです。住宅特化では人が集まるところはその属性によって絞られてしまい、多様性に欠けていきがちな気がします。西神戸は今までの戦後の暗い部分を一気に明るくしてしまったようで、それはいい面もありますけれど、寂しさもあります。情緒的かもしれません。それに東京へ行ったから神戸で生かせる仕事ってあるんだろうかって思うんです。現実として帰ってくる筈なんですが…というのは心配性なのかもしれませんね…。私は街が伸びる鍵は人だと思っています。人がその人自身が望む水準を上げない限り、街は伸びないと思います。そういう環境づくりを街の人達は受け入れることが出来ないと成長なんかないし、先人の遺産を食いつぶすだけだと思います。その意味で昨今のマスコミの報道に関しては凄く疑念を感じざるを得ません。これ以上人や他地域のことをバカにするのは辞めて貰いたいです。