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神戸市の市会本会議にて久元市長が三宮の再整備に投じられる総事業費は官民合わせて概算で7,440億円になるとの試算を明らかにしました。内訳は民間事業が6,360億円、神戸市の事業が1,080億円と見積もられています。
神戸市が負担する事業は下記が挙げられます。
雲井通5丁目再開発ビル内の大ホール整備: 340億円
同ビル内の図書館整備: 20億円
同ビル内のバスターミナル整備: 60億円
市役所本庁舎2号館建て替え: 296億円
新中央区総合庁舎建設: 95億円
その他の事業: 296億円
東遊園地再整備
三宮クロスクエア関連の道路改良整備
税関前歩道橋架け替え整備
民間事業ですが、JR西日本の駅ビル、阪急の駅ビル、雲井通5丁目、6丁目の再開発ビル等の高層複合ビルが中心となりますが、これらの再開発ビルのみでは6,000億円以上の事業費に達する事はありません。
仮にこれらの民間開発プロジェクトの投資費用を以下に想定したとします。
JR西日本駅ビル: 800億円
神戸阪急ビル東館・西館: 400億円
雲井通5丁目再開発ビル(民間分): 480億円
雲井通6丁目再開発ビル: 500億円
市役所本庁舎2号館建て替え(民間分): 165億円
合計: 2,345億円
まず考えられるのは神戸阪急の建て替えです。そして三宮南西街区の再開発、サン・センタープラザの建て替え、アイングパーキングの再開発、三宮センター街の再開発等が試算の中に含まれている可能性があるでしょう。
仮にこれらを以下として試算してみましょう。
神戸阪急の建て替え: 1,000億円
三宮南西街区再開発: 800億円
サン・センタープラザ建て替え: 1,000億円
アイングパーキング再開発: 300億円
三宮センター街再開発: 400億円
三ノ宮駅北側再開発: 500億円
合計: 4,000億円
しかしながらより近い将来の完成を見込むJRの駅ビルや神戸市庁舎2号館の建て替えについても昨今のコロナ禍による経済情勢の悪化によって不透明さが増しています。しかしながら大局的な見地からは現在の状況も一時的である事は間違いありませんので、短期的な目線に囚われず、100年の計を以て、再整備・再開発を進めるべきです。
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官民合わせて7400億円を超える三宮の再整備、その具体的内容はこべるんさんが今回項目整理されているものとほぼ一致しているのではないかと私も想像しています。
大変期待出来る内容ですが、それに加え2050年までの事業期間で考えるならば現時点では水面下での事業検討となるでしょうが、今後間違いなく国際化され飛躍的拡大を計るべき神戸空港への新たな鉄軌道計画と都心三宮での結節点となる拠点ターミナル計画を並行して推進してゆくことが肝心です。
神戸市が都市戦略として重点投資すべきは何といっても①神戸空港 ②空港と都心三宮と直結する十分な旅客輸送システム ③都心三宮再整備の3点セットです。この3点セットに勝る成長エンジンは現時点では神戸には存在しません。
空港と直結する鉄軌道の三宮結節点を何処に計画出来るか、十分な検討が必要ですが、地下鉄山手線や阪急と絡む「JR三ノ宮駅北側再開発エリア」や地下鉄海岸線や阪神と絡む「磯上エリア」など想定できますが、7440億円が1兆円に増額しても将来を見据える慧眼を持って推進してほしいものです。