大丸松坂屋百貨店は神戸市営地下鉄名谷駅前の大丸須磨店を3月15日(日)にリニューアルオープンすると発表しました。地方や大都市郊外型百貨店が苦戦し、閉店を余儀なくされる中、地域の拠点である同百貨店は開業40年の節目を迎えて郊外百貨店の新しい形を模索するリーディングプロジェクトとして再出発します。
まず今春にリニューアル第一弾を実施。1〜3階の改装を行い、テナント入れ替えや強化、売場の再編を進めるようです。
- 1階:食品売場の強化
惣菜の新ショップやイートインスペースを導入し、 地域のお客様から需要の高い食カテゴリーを強化します。 また、 ライフスタイル雑貨のショップも新たに展開し、 デイリーニーズを支えるフロアが誕生します。
- 2階:ファッション・雑貨の再編
3階からの婦人服の移設も含め、 ファッション・雑貨の売場を再編し、 より見やすくお買い物のしやすい売場になります。
- 3階:地域密着テナントの導入
ヘアサロン「パーティ」や「ほけんの窓口」などの地域に根付いたテナントを導入するほか、 「手芸の丸十」も移設拡大リニューアルオープンします。 今後、 テナントゾーンのさらなる拡充を予定しており、 各ショップの個性を存分に発揮できる空間の創出を目指します。
店内の共用部も美装化によってイメージを刷新します。
21年春にはリニューアル第2弾として、既に神戸市からも発表されている市立名谷図書館を4階に整備。百貨店内に公設図書館を設置する事は全国初の試みのようです。公共施設に書店を入れて集客に成功する例は全国で見られる傾向ですが、図書館が人を集めるのに有効な手段であるのは事実であり、大丸にとっても建物上層階に有力テナントが入るようなものなので、市とWINxWINの関係が構築できるファインプレイと言えるでしょう。
名谷は神戸市が人口減少に歯止めを掛ける為の対応拠点として重要視しているエリアであり、大丸須磨店やダイエー名谷店を含む駅前の大型商業施設「須磨パティオ」は神戸市の外郭企業であるOMこうべが運営しており、これらのリニューアルや名谷駅ビルの改装、駅前の再整備、周辺の民間共同住宅の建設促進によって活性化をを図り、人口増を目指す予定です。
この流れに大丸も乗る事で郊外型百貨店の生き残り・巻き返しを成功させるモデルケースとして須磨店のテコ入れを行うという位置付けでしょう。沿線で西のターミナル駅である西神中央ではそごうが年内に撤退する予定です。新長田からは大丸新長田店が撤退済で、須磨店は市内で唯一残る郊外店になります。
拠点として名谷が活性化し、人口増に成功すれば自ずと地域の中核商業施設である大丸須磨店の業績も上向くでしょう。市と二人三脚の挑戦が始まります。
地元の話題を取り上げていただいてありがとうございます。須磨大丸のリニューアル情報、読む限りでは、今以上に店舗が寂しくなる感じですね。元々1階から4階まで全てが大丸であったのが、今は3階までとなっており文面からはそれが2階までになってしまうとのこと。地元民は便利に利用させてもらっているので寂しい限りです。
街の活性化に何がいいのか もうわかりません
駅や大丸の整備などだけで良いとは思えないです。どうしたものやら。