完成まであと残り1ヶ月を切ったJR三ノ宮駅天井耐震改修工事。2年以上に渡って駅コンコース内が鉄骨の柱と梁、作業床で圧迫感のある暗い空間になっていましたが、ようやく大部分が元の開放感を取り戻し、更には照明の変更で明るく、天井の軽量化と柱の補強で安全な駅構内となりました。
改修工事が本格化した際はここまで圧迫感がありました。作業床を支える柱が無数に設置されたので、コンコース内は溢れる人々で大変な混雑でした。
軽量化された上で美装化された天井と梁です。補強された柱は以前の装飾デザインはほぼそのままに1.5倍近い太さになりました。
改修以前は蛍光灯の照明が間引き点灯されており、今から思えば薄暗く150万都市の玄関駅とは到底思えない状態でした。
最も大きな変化は中央改札外コンコースにもたらされました。改札口前の柱には配線が施されていたので照明演出かと思っていましたが、正解はデジタルサイネージでした。
円柱の柱を六角形のパネルで覆い南北二面に画面を設置しています。同様の形で南側の通路にはデジタルサイネージが導入されていましたが、ようやく最も人通りの多い中央コンコース内にも設置が進みました。
あまり大きな変化はありませんが、改札内も天井が綺麗になりました。ただ柱は触られていた気配がありません。
特徴的な円形天井ですが、これも天井パネルのみが新装されてその他は以前のままのような気がします。
東口改札外コンコースはまだ一部の作業が残っているようですが、ほぼ完成しています。
かなりの期間を費やして行われてきた三ノ宮駅の天井耐震改修工事。以前と比較すると見違える程、明るく綺麗にはなりましたが、その主な目的は耐震化であり、美装化は合わせて行われた照明のLED化と各構成躯体の軽量化のついでに実施された感が強く、リニューアル工事開始前には必ず行われるプレスリリースや改修後の様子を示す完成予想パースも公開されませんでした。
JR西日本は管内にあるターミナル駅や主要駅のリニューアルを積極的に進めています。リニューアルを実施された駅や新駅では黒の下地に白文字をベースとしたコントラストが強く視認性の高い表示や案内版への変更も統一していますが、三ノ宮駅ではこれもまだ踏み切っていません。
今月末にいよいよ三宮ターミナルビルが全館閉館しますが、駅の公式リニューアルはあくまでも新駅ビルと共に行いたいという意図が読み取れます。階上のホームもだいぶくたびれていますし、駅ビルと共に一新される事を期待したいです。駅南側のバスターミナルI期ビルが完成すれば、高架下の神姫バスターミナルも移転するものと思われますので、一連の流れで新東改札の工事も進められるでしょう。さて、神戸阪急ビルの場合、既存ビルの閉館から新ビルの概要発表までに掛かった時間は約3ヵ月でした。
今月末に2013-2017年の5年間で進められてきたJR西日本の中期経営計画が終了し、次の5ヵ年計画が4月に示される事になります。この目玉として、JR三ノ宮駅とJR広島駅の駅ビル建て替えが具体性を以て盛り込まれる可能性は高いのではないかと期待しています。
JR三ノ宮駅天井耐震改修工事
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デジタルサイネージ来ると思ってましたが、大型でかっこいいですね!
やはりこういった屋内デザインも企業がやるとおしゃれです。
景観審議会が任期切れで委員も何人か変ってほしいと思いますが、なんか何でもレトロ様式で保守的でって感じで正直うんざりでした。
レトロと最新モダンのマッチングに言及できる新委員の登場を期待してます。