トアロードと山手幹線の角地となるJT神戸支店跡地。同支店が旧居留地内の賃貸ビルに移転したことから保有資産の売却が行われました。譲渡先は和田興産。この時期、同社は都心の大型開発用地を積極的に取得しようと躍起でした。同社史上最大物件となったワコーレシティ神戸三宮、神戸三宮トラッドタワーと都心の大型プロジェクトを立て続けに進めてきましたが、江戸町/伊藤町の計画は白紙撤回。この中山手通も塩漬けのまま3年が経過。しかしここに来てようやくプロジェクトが動き始めます。
計画されている建物は地上14階 地下1階の分譲マンションですが、敷地面積の広さを活かして、延床面積が18,000平方メートルを越える大型物件となります。
東西に細長い敷地であり、南側にはトア山手の超高層マンションが聳える為、マンション立地としては開発の難しい案件と考えられていました。デザインとしては単なる板状マンションとはせずに、コーナーを活かし、角度を付けたファサードには一部、アルミカーテンウォールを採用したり、低中層部には中央に共用廊下を挟んで南北の両面に住戸を配する等、複雑な形状となっています。山手幹線に面する1階部分はピロティが設けられるようです。
景観デザイン協議では店舗整備の可能性についての言及と要望が出されていましたが、恐らく聞き入れられないでしょう。一時はイカリスーパーの移転先とも噂されました。山手幹線の景観連続性はこの建物の出現で生まれてくるのではないかと思います。
ワコーレ神戸市中央区中山手通3丁目新築工事
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このデザイン画だけ見ると景観形成市民協定に対して配慮が少ないように思うのは私だけでしょうか?
旧居留地地区は1階の店舗義務はありますが、トアロード地区には義務はないのではないでしょうか?
義務なら、ここも南側のハーティネスも条例違反となり、建築許可が出ないはずです。
後学のために義務を謳っている条約とその箇所をご教授頂けないでしょうか。
トアロード地区地区計画では店舗の設置義務は定めていません。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/project/urban/district/r00079.html
トアロード地区景観形成市民協定には商業業務施設の整備が明記されておりますが、市民協定は紳士協定ですから強制力はありません。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/project/urban/scene/rl00142.html
トアロードの景観形成市民協定に配慮して欲しいなら、タワーマンションにすべきだったのでしょう。
そうすれば公開空地も出来、店舗も一階に入ったかもしれません。用途地域の高さ制限があったので、敷地いっぱいの建築にならざるをえなかったのですね。なければ南のトア山手ザ・神戸タワーとハーティネスの山手への景観を損なわない間隙を縫うタワマンになっていたはずです。
■地区計画の方針
④建築物等の整備の方針
商業・業務施設を整備するとともに,まちなか居住を誘導し,にぎわいと潤いのある緑あふれる景観や環境を形成するため,建築物等の用途及び形態・意匠に留意して整備を行う。
まちなみ形成ルール3―建物
低層部の形態は、歩く人にとって楽しいものとなるように努める。
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これらですね。
ありがとうございました。
近隣住民さん
ご指摘ありがとうございました。
sirokumaさん
フォローありがとうございました。
この近くの裏通りの
ラブホテル2軒廃業になり
新たにビジネスホテルが開業予定です。
こんな路地に開業とは珍しいですね。
ホテル立地としては少し静かな場所の方が快適という利点もあります。
http://koberun.blog56.fc2.com/blog-category-125.html
当ブログでもこの計画は追ってゆきます。