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昨年末に8年ぶりに開催された第8回関西三空港懇談会から約5ヶ月。今春とされた9回目の懇談会が昨日開催され、神戸空港の具体的な規制緩和について事前に関経連の会長を務める松本氏が示していた以下の内容で合意に至りました。
- 1日60回の発着回数を20回増の80回に拡大
- 午後10時までの運用時間を1時間延長し、午後11時に
国際化についての議論は万博が開催される2025年までの中期検討課題に盛り込み、結論は下されなかったようです。
神戸空港への国際線就航にはハード的な対応が必要になる為、今動かなければ、25年の万博開催時の関空補完はままなりません。
関空における環境アセスメントの発着便数上限は現状23万回に対し既に19万回に達しており、過去5年間で1.5倍になった事を考えると、仮に関空の上限を30万回に引き上げても万博というイベント時の急増には対応できない可能性があります。
また既にピーク時の関空ターミナルビル内の混雑は深刻です。南北ゲート前でセキュリティ検査に並ぶ人々の列にはウンザリですし、ターミナル内の移動に使用されるトラムも激しく混雑します。入出国審査も邦人の自動化は進んでいますが、外国人はそうは行かず、就航便数の増加は空港利便性や快適性を低下させています。
まずは初の規制緩和に至った事を前進と肯定的に捉え、年度毎に更なる規制緩和拡大が実施されるよう環境を整えていくべきかと思います。昨年度は60発着便で318万人を達成したわけですから、3割の増便を単純に利用者数に換算すると、424万人への増加となります。現実的に見ても400万の大台突破が射程に入ってくるのではないでしょうか。神戸市の開港当初の需要予測にもかなり近づく数値になってきます。具体的な緩和の実施は国交省の認可後かと思いますが、便利になった神戸空港を是非とも活用したいですね。
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2006年以降初めての規制緩和が実現したことを評価するか、たった1時間の運航時間延長や20発着便増の微々たる緩和を茶番と見るか微妙なところです。
関西圏の航空需要の増加に対応するため三空港を最大活用し、国際旅客需要を増加させることが関西の経済戦略の柱であることから神戸空港の規制は今や不合理の見本ですからもっと大胆な緩和をやるべきだったと思いますが関空地元の抵抗も未だに根強いことは全国紙にも指摘されている通りです。
まあそれでも関西も少しだけ賢い方向に動いたことですから今後の大胆な緩和(規制全廃)に期待するしかありません。
そして神戸市は段階的に便数が増加し国際化される神戸空港の優れた潜在能力を十分発揮できるように、特に三宮と直結する旅客輸送システム増強については最優先事業として取組む事が重要です。
将来も関西圏が世界と直結した有数の経済圏であり続けるためには、複数の大規模国際空港が必要なことは間違いない事ですから将来を見通す確かな眼と戦略を磨いて国内有数の国際空港への脱皮を目指し大胆に行動を起こしてゆくべきです。
空港ターミナルビルの拡張用地も当初より確保してあることから、2025年以前に国際ターミナル完成に向け計画推進することが必須目標です。
関西、大阪(伊丹)、神戸空港の役割を官民で決める「関西3空港懇談会」(座長=松本正義関西経済連合会会長)が11日、大阪市内で開かれ、神戸空港の運用時間と発着枠の規制を段階的に緩和することで合意した。当面、夜間の運用を現行の午後10時から11時まで1時間延長し、1日の発着回数の上限を60回から80回に引き上げる。国土交通省は航空会社の意向を踏まえて早期の実現を図る。
国内線に限定されている規制の緩和に関しては、2025年ごろまでの中期の取り組みに位置付けた。同日、取りまとめた文書に「国際化を含む空港機能のあり方の検討」と明記した。
今後、年1回のペースで会合を開くことも決めた。運用時間、発着枠の一層の緩和と国際化は、次回以降の会合で議論する。(2019/5/12 神戸新聞NEXT)
神戸空港の規制緩和が実現することが確定した。建設時はもとより、開港後、猛烈な逆風にさらされ続けた神戸空港にとって、画期的な合意となった。
今回の3空港懇の合意をどのように評価すべきだろうか。3空港懇の座長を務めた松本関経連会長のインタビュー(神戸経済ニュース)から考えてみる。
まず、同会長は、「規制緩和の第一歩ということで、ブレークスルー(突破)したということ」と述べている。今回の規制緩和は全員一致での合意とのことである。井戸知事が120便を主張していたことについては、「変化があったら、また関西3空港懇談会を開いて対応しましょう」ということで決着した。国際化について、滑走路の問題ではなくて、インフラを国際空港並みにグレードアップする必要がある。連絡橋も狭いし、アクセスも問題だとも指摘している。神戸の国際線検討は単なる検討に終わるのかという質問に対して、「単なる検討だけで、こんなところには書けない。ちゃんとやってくださいよ、ということだ。」と述べ、「国際線をやる気持ちがあるのなら、それなりの対応をしてもらわないと。(略)やるんだったら覚悟決めてやってくださいよ、と。2025年までなら、われわれも検討しますよと言っている」とのことである。
これを見る限り、今回の合意は、まさにブレークスルーであって、今後、加速度的に、神戸空港の国際化も含めた規制緩和が進んでいくことになるだろう。
そう考える理由は、次のとおりである。
① 今後、アジア圏の経済的一体化が進むことが予想され、アジア圏の巨大な人口を背景に、人的交流が爆発的に増加すると予想されること。アジアの主要都市でも、空港の能力拡大を急ピッチで進めている。
② 今回の緩和は、単に大阪政財界の意向ではなく、おそらく関西エアポートの意向を反映しており、さらに国家的な意向の反映と思われること。
今回の規制緩和は20便とは言え、現行より33%の増便となり、ユーザーが確実に増加する。ユーザーの意向の影響力もより強まり、もう押しとどめることはできないだろう。
今後、神戸空港は、旅客数が飛躍的に増大し、将来的には1000万人、場合によっては2000万人に向けて増加し、「第2関西国際空港」としての性格を強めていくことになるだろう。そして、遠い将来には、関西圏で新滑走路の建設を考える時期がくるだろう。その際、埋め立て地盤、アクセスの問題から、再び神戸沖が有力な候補とされる日がくるだろう。そうした未来も見据えて、周辺のインフラ、神戸市の都心の将来像を構想しなければならない。
ともあれ、今後、神戸市は、同会長の言うように、国際線受け入れに対応するターミナルのグレードアップと輸送力の増強を急がなければならない。同会長は2025年までなら検討すると言っている。この機会を逃してはならない。速やかに対応すべきである。
> 遠い将来には、関西圏で新滑走路の建設を考える時期がくるだろう。
普通に関空島の陸側に造成出来るでしょう。
伊丹を廃港にする場合は、神戸をパラレルにしないとダメでしょうけどね。
まあアクセス改善(最低でも大阪市内へ直通する鉄道)は行うべきでしょう?
できないのであれば神戸市が国際化にかかる費用の全額を負担するぐらいでなければ関西エアポートはやりたがらないのでは
大阪府知事は関空優先を明言されました
ここに来て神戸市の行政のあまりのとろくささにしびれを切らしたというところではないでしょうか
根回しもできず、物事を進めることも出来ず、謎の規制は強化する… 次は未来を見すえている候補者を選ぶこと以外に解決策はないでしょうね
ネット上を含めて航空機ユーザーの多くの方々が神戸空港の発着枠拡大、国際化を大きく支持されていて、少なくとも反対の声は一切聞かれない、これは神戸にとって非常にありがたいことだと思っています。利害関係のない利用者の方々のこういう声が開港から13年動かなかった規制を緩和する方向に動く原動力となったのではないでしょうか?波風を立てずに三空港一体化を進めつつポーアイでの企業、国際会議の誘致を愚直に進めていくことで神戸空港のプレゼンスを高めていった神戸市当局のご努力も褒めなければならないと思います。
今後、特に神戸空港の国際化については関空の立地・近隣自治体やアクセス鉄道を担う大手私鉄にとってリスクと見る向きが強く、関西を二分することのないよう、国際線需要を分析しつつ丁寧かつ段階的に議論を進めていって欲しいと思います。
今回の議論で神戸空港の開かれた未来がある程度はっきり見えたことは確かですので、市内の企業誘致の推進、そして皆様が心待ちにしておられる都心三宮地区の再開発における民間資本の動きが相当活性化するのでは、と期待しています。
神戸市はポートライナー8両化と港島トンネル新神戸延伸で悩んでるらしいですけど、この二つが天秤に掛けられているというのが信じられません。
港島トンネルを新神戸に延伸してなんの意味があるのでしょう?
どう考えてもポートライナー8両化一択でしょうに。
せっかく規制緩和という流れになったのに、この神戸市の動きの遅さでは次の緩和はないですよ。
JRを神戸空港へ延伸してみては
和田岬を延伸し神戸線から直通させる。
三ノ宮→元町→神戸→兵庫駅→和田岬→ポートアイランド→神戸空港!
(追伸)神戸空港の規制緩和を受けて早速スカイマークは「便数はすぐにも増やせる。発着枠が増えた20便は全部もらってもいいぐらいだ」と表明。将来的な24時間運用と国際化を求め、サイパンやアジア方面に就航させる考えも明らかにしました。
また関西圏の利用客も情報ソースでは圧倒的比率で神戸空港の24時間運用や国際化を支持しているようです。
多くの利用客が熱望し航空会社が対応を表明している以上規制を続けることは無用であり、規制の異常さだけが浮き彫りになりました。
神戸空港の優れた潜在能力は証明され、関西復権の一翼を担い神戸復権の切り札であることは間違いありません。
神戸市は自信と強い決意をもって神戸にとって最重要な都市インフラに最大投資をしてゆくことが使命です。
中途半端な方針を出さず、将来的には数千万人の旅客が利用する空港を念頭にすべしです。
でも何で神戸は関西第2空港の神戸沖候補を反対したのでしょうか。先見性がなさすぎです。
当時はサヨク運動真っ盛りの時期です。
公害問題も深刻だった。
関西の都市は軒並み反対してました。
だから泉南なんて不便な立地になったんです。
この時のサヨク運動家が数は少なくなったが
生き残ってSNSでよく発信してますよ。
口は達者なんで。笑
nimby といって
自宅のお庭の上を飛行機は通って欲しくないのですけれどね…。