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神戸市役所敷地内の北側で移転工事の進む冷却塔は設備を覆う外壁パネルの取り付けが完了し、箱が出来ました。来月には工事が完了する予定です。この工事の終了は次のステップへの移行を示しています。
次はいよいよ市庁舎3号館の取り壊しです。入居する部局の移転は何処まで進んだのでしょうか。行政財局の発表によると以下のスケジュールが示されています。
今年度6月頃から順次移転を開始し,3号館入居部局については8月末を目途に,2号館入居部局に ついては概ね今年度中には移転を完了させる予定である。
従って3号館の解体開始は早くても今秋以降という事になります。早期の着手を可能にする為、移転完了前には公開入札による解体事業者の決定を完了させるべきですが、今回、新中央区総合庁舎の設計を担当する日建設計の案では既存基礎を再利用する想定をしている為、解体と建築は同じ事業者であるほうが望ましいと言えます。
日建設計によるプロポーザルをおさらいしてみましょう。
- 2号館・地下通路・4号館へのつながりがよく検討されており、また、4号館への車両アプローチも活かせる計画であり、全体的にもバランスの取れた提案である。
- フラワーロードからの市民動線の理解や「緑のシティコア」による回遊性向上の提案は優れている。
- 地下1階柱頭免震の提案や整形な平面、スカイデッキの効用による日射負荷の軽減など、課題解決に対する提案は優れており、実現性は高いと考えられる。
- 既存建物の地下躯体を活用することで、工事費削減と大幅な工期短縮が提案されている。採光等に配慮した整形な平面計画を提案しており、フレキシビリティが確保されている。
- グリッド状のフレームの壁面構成やスカイデッキによる水平線を活かしたデザインは、街並みにアクセントを加える可能性がある点が評価された。
意外だったのは2号館の移転スケジュールが思った以上に早い点です。今年度中に移転が終われば来年度には解体を開始できます。2号館跡の庁舎機能を含む複合ビルはこれまで2025年度以降の完成とされてきましたが、他計画の遅れとの帳尻合わせで計画を前倒しするのであれば歓迎したいですね。
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グリッド状のフレームの壁面構成やスカイデッキによる水平線を活かしたデザイン。
とあるのでパッと考えるのはイーライリリー神戸本社のデザインですね。10階建て高さ50mほどでしょうか。
スカイデッキとあるので屋上は展望階として開放するんでしょうか?東は新庁舎と新2号館があるので眺望は望めませんが、西に向かう眺望は、ハーバーや居留地を一望でき結構期待できます。オープンデッキなら2号館展望階と差別化でき、人を集めそうです。
すでに完成予想パースは出来ているはずです。出来ているのに発表しないのはJRと同じ理由なんでしょうね。市民団体の反発に対して、極力、着工まで発表しないつもりなんでしょう。
市民団体という名のプロ市民団体対策かもですね。
や