いよいよオープンまでに1ヶ月を切った神戸空港第2ターミナル。この新ターミナルの完成と共に神戸空港の国際化がスタートします。昨年より進められてきたサブターミナルビル新築工事も遂に完了しました!
ターミナルビル東側の車寄せアプローチにもガードレールが付き、白線も引かれてもういつでも通行が可能な状態です。
植栽帯にも芝や木々が植えられ、第1ターミナルよりも潤いのある敷地空間として整備されています。
ターミナルビルの土地は嵩上げされている為、高低差があります。ターミナル前広場にはスロープが設けられています、
当初に計画された建物とは異なり、重厚感のある威風堂々としたファサード。国際空港ターミナルとして相応しい意匠になったと思います。
内部の吹き抜けは天井も高く、開放的な空間として新ターミナルを象徴する場所です。
円形のインフォメーションカウンターや木材を多用した空間がガラス越しに垣間見れます。通常、空港は出発と到着ロビーが上下階に分かれている事が大半ですが、このターミナルでは共通化されている事も特徴です。天井の照明も既に点灯しています。
風除室のエントランス軒にTerminal2の文字。第1ターミナルには今後、その軒にTerminal1と表記されるのでしょうか。
これまで神戸空港はそのコンパクトなサイズによって、搭乗や降機時の移動距離の短さを活かして利便性をアピールしてきました。この第2ターミナルは2階建てにもかかわらず、第1ターミナルと同等の床面積がありますが、同様の利便性を打ち出す事ができるか。
2階へのエスカレーターと階段です。階上の集客施設については未だ具体的な発表は行われていません。これまで唯一、搭乗エリア内の免税店のみ概要が明らかになっています。国際チャーター便はまだ現状週40便からのスタートで、1日辺り平均5-6便に限られており、国内線はどの程度をこの新ターミナルで捌き始めるのかも定かではありません。現況ではテナントを募るのも難しいのかもしれませんが、スタンド型のカフェ等を導入し、待合時間を快適に過ごせるようにして欲しいですね。
到着客は南側でランプバスを降りて、国内線の場合はターンテーブルで荷物を回収した後にロビーに。国際線の場合は、CIQ、ターンテーブルを経てロビーに到達します。
ターンテーブルからロビーへの連絡通路です。この通路に出てしまうと、後戻りはできない仕組みです。
盛り土の斜面には芝が植え付けられています。初夏になれば青々とした芝が生い茂るでしょう。
第1ターミナルの東側に増設される平面駐車場。照明設備も設置が完了し、残るは最終舗装となりました。
第1ターミナルからは至近距離にありますが、第2ターミナルからは少し離れています。今後、それぞれの駐車場を使用するターミナルを念頭に使い分けが進むようになるのかもしれません。
新駐車場からは駐機場に停まる飛行機が間近で見られる貴重なスポットになりそうです。
関西空港のターミナルは訪日客で非常に混雑を極めており、これを嫌う邦人客やアクセス性を求める訪日客が神戸空港を選択するという可能性も大いにあるでしょう。早期にCIQのキャパシティを確保し、40便/日の枠をしっかりと使えるようにする事で、神戸空港の利便性が高まり、使用頻度が高まるのではないかと思います。
神戸空港サブターミナル(仮称)整備事業 第2ターミナルビルが遂に完成!
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関西圏に不利益だった関空の国際線独占もあと僅か。ついに4月から神戸空港に国際線が就航する事で関西圏空港利用客の利便が大きく向上します。
神戸空港国際便には20社以上のキャリアが就航希望。神戸空港の国際線需要は期待以上で数年後には国内線旅客数を上回るでしょう。緩やかに増加する国内線旅客数に比べ、世界の航空トレンドでは国際線旅客数は今後も加速度的に増加し、2倍・3倍と成長が見込まれています。
神戸空港国際便は今年度50万人前後、2030年頃200万人程度と予想されていますが、潜在需要を考慮すればもっと速いペースで拡大してゆくはずです。2030年時点で40発着便制限に到達し、203X年には国内線も含め空港全体で旅客数1000万人を超えるでしょう。
国際化は空港母都市である神戸のビジネス環境に大きく貢献し、外資系企業の西日本有数の集積地を目指してほしい。インバウンドよりもビジネス交流の拡大を期待しています。
当初の整備案では、平屋造りのターミナルビルの東側に
イベント広場を兼ねた緑地を整備する案だったので、
変更となってからも外周などに緑の潤いを演出することは
神戸市としての拘りなのでしょう。ターミナルや木々が
ライトアップされる仕様になっているようなので、
夜景も楽しみです。
制限エリア内には免税店の他に国際線・国内線とも飲食店など何らかの商業施設が整備されるものと思われますが、
共用エリアは2階店舗区画にオフィスが入居することが
発表されて以来、何も聞きませんね。
CIQ体制等により開業当初は受け入れ便数が制限されている
とはいえ、毎日5~6往復便程度の就航があるので、
待合のためなどに1店舗くらいは整備してもらいたいです。
空港そのものは機能を拡充しているのに、ポートライナーは6両編成のまま。三宮駅も改修するとはいえ、根本的な改善はダラダラと先送り。神戸市長のやる気の無さを感じます