明石駅前広場の再整備事業完了

再開発ビル「パピオス明石」が完成し、賑わいの増した明石駅前地区。同時に駅前広場の整備も完了しました。今回は美しく生まれ変わった新しい駅前空間の様子をお伝えします。



まずは東側に再整備されたバス専用ターミナル周辺です。各乗り場は駅のコンコースを出た所から屋根が連続しているので悪天候でも傘を差さずにバスへの乗車が可能です。



ロータリーの空中には歩行者デッキが整備されました。駅側にデッキにアクセスするエレベーターと階段が備わります。中2階には山陽電車への連絡口も設けられました。



デッキからロータリーを見渡します。



デッキ上の様子です。デッキも全て屋根が備わります。



Y字型のデッキは駅とパピオス、という２つの再開発ビルを結びます。



歩行者デッキと交差点の間に出現したポケットパーク的な空間です。



歩行者デッキはパピオス明石の2階へと連結し、平行して中央部の吹き抜け空間へと誘います。



東西左右の二つのロータリーに挟まれた中央のプロムナードです。



駅市西側の広場の様子です。こちらのロータリーにはタクシーや一般車も進入が可能です。一部は路線バスの停留所にもなっています。



南側の国道2号線側の2階にも歩行者デッキが整備されました。



2号線を跨いでいた歩道橋は再開発ビルと連結する新たなデッキへと架け替えられました。



駅から再開発ビルを抜けて、魚棚商店街への連絡路として機能します。デッキの屋根には今流行りの膜素材を採用し、自然光が取り入れられるようになっています。



駅東側にあった仮設店舗街は解体撤去が進んでいます。今後、どのように活用されていくのでしょうか。



明石市が主導してきた一連の駅前再開発及び駅前広場整備事業はこれで完了しました。しかし市は長年に渡って駅前地区を横断する国道2号線の幅員拡大を進めています。西側は片側2車線を確保できていますが・・・



東側は拡大部にまだ多くの地権者が残っており、歯抜けの状態が続いています。



こうした合意形成には非常に困難を極め、事業は長期化します。2号線は交通量も多く渋滞も頻発しますが、三宮では寧ろ車道を狭めて歩道を拡大する方針と真逆の都市戦略が採られています。

明石駅前の再開発と再整備に他都市との差別化や大きく秀でている特徴等はあまり見当たりません。しかし都市の性格や役割、そしてその規模に見合った開発をかなりのスピードで成し遂げた実行力や迅速性には脱帽です。今回の再開発に続く周辺エリアにおける民間投資が期待されます。