とんがり計測部

TV東京系で放映されている某番組ではないですが、神戸のとんがりタワーを集めてみましました。ですので、決して角度を測ったわけではありませんのであしからず・・・。

まずはフラワーロードでひっそりと異彩を放っているこのビルから。一時はかなり目立つ存在でしたが、隣接して巨大な明治安田生命ビルが完成してからはおとなしく目立っている第一南ビルです。旧ビルが震災によって全壊、新ビルは2001年5月に再建されました。地上10階建のオフィスビルで、左右対象の三角形が位置をずらして融合したような特徴的なビルです。



このビルの特筆すべき点は何と言ってもその外壁です。太陽光パネルをファサードに張りめぐらし、太陽光発電を行っているエコビルなのです。午後、太陽が南から西へと移っていく時間帯は、壁面全面を光輝かせています。



上空から眺めると、外壁のみならず屋根の部分にまでパネルが張られていますね。ちなみにこのとんがり具合は、より鋭角な南側の棟で35度位でしょうか。



お次はこちら。元祖とんがりビルといった所でしょうか。ポートライナー中公園駅前にあるポートアイランドビル。地上13階、地下1階、高さ57ｍ、1981年に竣工したオフィスビルです。神戸市の外郭団体である神戸市開発管理事業団が運営管理を行っており、同財団法人もこのビルに拠点を構えています。南北に切り立ったようなとんがり具合ですが・・・



東西方向には尖がってはいません。南北にシースルーエレベーターと展望室を配しています。かつては一般にも公開されていた展望ロビーでしたが、閉鎖となりました。北側は神戸大橋のバックに都心や六甲山を望める最高のロケーションでしたので、非常に残念です。とんがりは45度位ですね。



三番目は磯上公園の向かいにあるこのビルです。かつてはMビルと呼ばれた三宮スカイビルです。こちらも偶然かポートアイランドビルの竣工した1981年に完成しています。同時期に神戸に三角ビルが二棟建ったことになります。



地上12階、地下1階、高さ60.7ｍのオフィスビルですが、熱線反射ガラスに覆われたその外観からは築30年近い建物には到底見えません。完成当時には余程目立つ存在だったことでしょう。一時は住友生命三宮ビルでもありました。こちらのとんがりもほぼ45度位と見ていいでしょう。



ラストは超高層物件で締めです。キャナルタウン中央は建物の構造体が尖っているのではなく塔屋が三角形の形をしているので、これまでの物件とは多少意味合いが異なりますが、そこは大目に見てください。



地上34階、地下1階、商業・公共・福祉施設と分譲住宅が一体化した超高層複合ビルで、キャナルタウントリプルタワーで最も高い建物です。この三角部には何があるかと申しますと、住民専用の展望室及びヘリポートが内包されているのです。34階は展望室となり、棟内部は吹き抜け空間となっています。このとんがりは冬季にライトアップされることでも有名(?)ですね。

意外と尖った建物は多いですね。キャナルタウンは別として今後、日本にはこういった建物は高層建築にはあまり増えないかもしれません。ヘリポート設置するには不向きですから。大阪・梅田のハービス大阪のように塔屋が開閉式になっているなら話は別ですけれど。全国にはどんなとんがりタワーがあるでしょうか。

ぱっと思いつく限りでは

・ミズノ本社ビル　大阪市住之江区
・川口リリア　埼玉県川口市
・アスパム　青森県青森市
・NEXT21 新潟県新潟市
～ヨコソレインボータワー　東京都港区

あたりでしょうか。他に三角タワーがありましたらどうぞ教えて下さい。