9月末の完了を予定して昨年8月より進められてきた加納町3丁目交差点前のUR布引ビル解体撤去工事。いよいよ工事完了が間近に迫り、鉄板の仮囲いが全て撤去され、簡易フェンスのみで囲われた状態になりました。
南北に長い敷地が更地となりました。
まだプレハブの事務所と簡易トイレがあるので仕上げ工事が進められている模様です。油圧ショベルも置かれています。既存建物の地中躯体の撤去は完了しているものと思われますが、外周の地中壁は残されており、新築建物の建設時には山留壁として活用される可能性があります。
これまで壁のような建物が立っていましたが、撤去後には一気に開放的なスペースが出現しました。この時季としては日除けとなる建物が無くなってしまったのが辛いところではあります。
今までは何十年にも渡って見えなかった景色が一時的に見えています。この更地は今後更に面積を拡大する予定です。
兵庫区に新本社工場を完成させたイスズベーカリーは今月末までに移転を完了させ、来月以降よりいよいよ現本社屋の解体撤去が開始されます。半世紀に渡って交差点の顔だった建物が姿を消します。
イスズベーカリー本社の撤去後、用地の敷地面積は2,000平方メートル近くに及びます。南側の三宮駅前周辺の再開発が今後、大きく前進し、三宮のプレゼンスが高まってくると、三宮北側の付加価値も向上する事が期待されます。この土地の活用方法としてオフィスとホテル、住宅を組み合わせたミックスユースの複合ビル開発も考えられるようになってくるのではないでしょうか。今後の進展に期待大です。
UR布引ビル跡地 既存ビルの解体撤去が完了間近 来月からはイスズベーカリーの解体開始か?
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地上げと言えば悪いイメージが先行しますが、これくらいの規模の取りまとめだと足掛け10年位の歳月をかけ地道な作業を進めてきたんだろうと想像します。ここに至るまでの水面下での取りまとめ作業は大変な苦労だと思います。
本来、都心部では、このように複数のビルや住宅を集約し広い画地を創り出す為の規制緩和の施策が必要だと思います。
一等地に広い土地が現れれば、それは大きな投資を呼び高品質な建物を生み出すことに繋がる。その循環が街をブラッシュアップするのだと思います。
行政の支出や負担を極力減らし、民間投資で大型の再開発が行えるそんな都市政策を実現して欲しい。ここや三共生興跡地を見ていてそう思います。