イスズベーカリー旧本社ビルの解体工事が大詰めを迎えようとしています。既に仮囲いの外からは一切の建物は確認できません。開放的な青空が仮囲いの上に広がっています。
仮囲いの内部の様子です。既に平らな更地が南北に渡って広がっています。南側にあったUR布引ビル・アパートとイスズベーカリー本社の敷地が一体化し、この土地の再開発に向けた動きが活性する予定です。
イスズベーカリー旧本社ビルのあった敷地北側のコーナー部です。同社屋外周の地中壁のみが残されており、残りの地下躯体は撤去が進んでいます。
約2,000平方メートルに及ぶ敷地は都心エリアでも貴重な開発用地です。再開発・再整備が進む三宮駅からも徒歩5分の立地であり、ポテンシャルは高い土地です。
今週発表された最新の公示地価では、神戸の商業地も3年ぶりに地価が上昇に転じました。しかしこの1年間は三宮エリアで地値上昇にプラス要素に働く様々なプロジェクトの概要が明らかになっていたにも関わらず、上昇幅は思っていた程ではありませんでした。
上げ幅の抑制にはタワーマンションの建設規制がボディブローのように効いている可能性があります。
ただ神戸の地価は多少トレンドから遅れ気味に連動してくる傾向にあり、コロナ前の2019年には全国トップレベルの25%以上の上昇率を記録していましたが、これは大阪や京都の地価上昇が一巡してから上ってきたという背景があります。周辺都市が割高になり、神戸が割安に映ると、投資が盛んになり、地価が上がるという構造が定着しています。
地価上昇はこの土地が転売される為に取得されていたのであれば、非常に良いタイミングで更地化が実現しますが、今後の神戸のポテンシャルを考えると、まだ上がっていく可能性が高いと思われます。その場合、転売タイミングを見計らう為、駐車場による暫定利用が始まり、土地が塩漬けにされてしまいます。
イスズベーカリー旧本社・UR布引アパート跡地 解体工事が大詰めに 商業地地価上昇の中、開発の行方は?
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