加納町3丁目交差点に面して鎮座していたUR布引ビルはプレジャーズコーポレーションが土地と建物を取得し、建物の解体撤去を昨夏から進めてきました。既に建物の撤去は完了しており、更地となっています。
一旦はフェンスによる簡易的な仮囲いに囲まれていた敷地ですが、再び鉄板の仮囲いが敷地の北側に設置されました。
この目的は9月に兵庫区に移転し、閉館した隣接するイスズベーカリーの本社工場・ビルの解体を開始する為の準備です。
イスズベーカリー旧本社ビルの敷地もグルリと一周を仮囲いが設置されました。
また建物を覆うように足場の組み立ても開始されました。いよいよ半世紀に渡ってこの交差点を見つめてきたこのランドマークが姿を消す事になります。
朝の時間帯にこの交差点を通り過ぎると、いつもパン酵母の香りが漂っていました。一つの歴史が終わりを遂げようとしています。
仮囲いがUR布引ビルと一体化し、遂に土地の集約が開始されます。イスズベーカリー旧本社の解体完了後には2,000平方メートルの開発用地が生まれます。
これらの土地の集約を手掛けたプレジャーズコーポレーションは、100室に満たない小規模ホテルの運営を主に行っており、神戸でも新築ホテルの開業を目指していましたが、基礎工事中にコロナ禍に見舞われて計画は頓挫。
今回のような大規模な土地の開発を行う資金力のある会社なのか正直、分かりませんが、少なくともこれらの集約化を成し遂げた交渉力を持っているようです。同社が事業を行うのであれば、ホテル開発がまず第一の目的になると思われますが、建物完成後の運営も含めて、単独で進めるには土地規模が大き過ぎるのではないかと思います。社運を賭けた大プロジェクトを進めるのか、他社と共同開発するのか、それもと転売か。イスズベーカリー旧本社の解体が終わる来年3月まではその解が得られる事はなさそうです。
イスズベーカリー旧本社ビルの解体工事が開始される UR布引ビルと合わせて敷地一体化による再開発へ
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三宮周辺は最近は小粒な再開発案件が多く、やっぱりタワマン禁止条例が効いてますね。
条例中の1000平米以下のマンション開発可でマンション容積率緩和条件を生かそうとすれば700平米ぐらいでの建築が効果的かと思います。なので14階高さ44.00mの中規模マンションビルが乱立して来ています。
商業、ビジネステナントビルが立地しやすいようにするためのタワマン禁止条例だったのに、やっぱり人口の集まる中央区に人を集めたい神戸市行政の中途半端な姿勢がこの事態を招いています。
この布引ビル、イスズベーカリー本社跡はマンション開発が予想されますが、諸条件を考慮すると文筆される可能性もあり今後どう進捗するんでしょうかね。