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UCCコーヒー博物館がリニューアルオープン!完全予約制施設としてコーヒーの魅力アピールに貢献


コロナ禍以降、長らく休館していたポートアイランドのUCC上島珈琲本社横にあるUCCコーヒー博物館。1986年に日本で唯一、コーヒーをテーマとした開業した博物館が、初の大規模リニューアル工事を経て、6年ぶりに7月1日にパワーアップして復活しました!「コーヒーのテーマパーク」というコンセプトのもとに今回のリニューアルオープンでは、内装・外装の変化だけでなく、新しい体験や展示エリアが誕生し、その魅力を大きく高めました。



エントランスの風除室の両側にはコーヒーの並木がお出迎え。館内に一歩足を踏み入れると既にコーヒーの良い香りが漂ってきます。コーヒー好きには堪らないワクワク感を覚えさせる事でしょう。



入館にはウェブによる完全予約制へと完全移行しており、受付で入館手続きを済ませると、この博物館のシンボルとなるアトリウムが出迎えてくれます。



中央の天井は万華鏡のような美しいデザインと照明演出が素晴らしく、建築としても非常に優れた施設です。



この吹き抜けを取り巻くように、らせん状に傾斜した通路になっており、ゆるやかな傾斜を下る事で7つの展示ゾーンを巡るツアーがこの博物館の楽しみ方です。コーヒーの起源、栽培、鑑定、焙煎、抽出、文化、そして未来をテーマに、コーヒーにまつわるあらゆる情報を映像やハンズオン展示等を駆使して伝えており、興味深く勉強する事ができます。



まずは最上層のフロアよりコーヒーの起源からスタート。アフリカ・エチオピアを起源としたコーヒーの歴史が紐解かれています。10世紀頃から人々はコーヒーを食に採り入れ始めたようです。その後、アラビアに広がった後、ヨーロッパそしてアメリカにコーヒーを飲む文化が展開していきました。日本には江戸時代末期に長崎・出島より入ってきたそうです。



起源を開設する映像が曲面状の壁に投影されています。



そして緩やかなカーブを下って、一つ下の下層の栽培ゾーンへ。ブラジルのコーヒー農園の雄大な写真が壁面を覆います。驚いたのは全世界のコーヒー栽培を営む農園の95%が小規模農家によって占められており、栽培は企業化されていないという点です。



コーヒーの木は3年を掛けて実を付けます。1本の木からはたった40杯分のコーヒー豆しか採れないそうです。コーヒー豆ひと袋が1本分といった感じです。



コーヒー豆は実はコーヒーチェリーの種で、赤い果実のチェリーの中に2個の種が内包されています。ゾーンには大きなコーヒーチェリーの模型があり、果実内の構造が分かりやすく説明されています。



次のゾーンとの間にあるのが、UCC上島珈琲のヒストリーを紹介するエリア。上島珈琲は1951年の設立。その前身の上島忠雄商店は1933年に創業。その長い歴史の中で生み出された様々な商品が展示されています。世界初の缶コーヒーを発売したのも上島珈琲。



その向にあるスタジオ「Studio by UCC COFFEE ACADEMY」では、コーヒー焙煎体験のプログラムに参加する事ができます。



次のゾーンは鑑定です。農園から収穫されたコーヒー豆が世界各地に輸出される前にその品質がプロの目利きによって鑑定されます。コーヒー豆は基本的に産地から麻袋に詰められて出荷されますが、唯一、ブルーマウンテンのみは樽で出荷されるそうです。



麻袋の重さは60kg。港湾荷役労働者はこれを数袋も抱えて積み込み作業をしていたそうです。日本へも各産地からコーヒー豆が輸入されています。日本の総コーヒー消費量は世界で4位程度とされており、一人当たり年間消費量は約3kg台。



次は届いた乾燥豆を焙煎するプロセスに移ります。コーヒーと火の運命の出会い。これは奇跡的でドラマチックな運命も始まりだったとも言えます。



ガス式自動焙煎機の模型が稼働する様子が見られます。この焙煎工程を経て、白い豆が焦げ茶の香ばしい色へと変色し、あの神々しい香りが生まれます。



世界各地で使われてきた手動の焙煎機の展示。自宅で豆を挽く人は多いですが、生豆を購入して自分で焙煎するとなると、更にハードルは上がりますが、自宅用の焙煎機も幅広く販売されており、電動式もあるので拘る人にはハマると非常に奥深い世界が広がります。



そして最終工程の抽出ゾーン。抽出器も長い歴史の中で進化を遂げてきました。



抽出工程や抽出器の展示の他、美味しく淹れるコツや、カフェで人気の高いアレンジレシピも紹介されています。



次のゾーンは文化。コーヒー文化は切手や音楽、小説と共に育くまれてきました。国内外の文豪や著名人もコーヒーを愛して止みませんでした。彼らのコーヒーに賭ける熱い想いが壁面に書かれて興味深いです。



世界各地のの名窯による貴重なコーヒーカップとソーサーも展示されています。



最後のゾーンは未来をテーマとしています。サステナビリティやサイエンスにおいて、コーヒーの未来につながるさまざまな取り組みが紹介されています。コーヒーにまつわるクイズや香りの体験、「コーヒータイプ診断コーナー」等、楽しいコンテンツが満載です。



フレーバーホイールで3種類のコーヒーの香りを嗅いでみると、自分の好みが分かります。



コーヒータイプ診断は4つの質問に答えて、受付で貰ったカードのマークシートを塗りつぶします。



そして壁の中のスロットにカードを置き、ボタンを押すと・・・。



横のデジタルサイネージに、自分にぴったりな「Myコーヒーモンスター」が選択されて、コーヒー選びに役立つ情報を教えてくれます。



隣接するミュージアムショップでは、選ばれたMyコーヒーモンスターが描かれたコーヒー豆が販売されており、組み合わされた豆のセットを購入できる他、ビュッフェとして、自由に好きな豆を詰め合わせてセットを作る事もできます。



ミュージアムショップ横のワークショップルーム・Cubeでは、お家でできる淹れ方のポイントを簡単にレクチャーして貰える体験プログラムが提供されています。



更には、一日4回の時間帯に提供されるコーヒーの試飲サービス。テイスティングコーナーで淹れ立ての月替わりで選ばれたコーヒーを飲む事ができます。



早速、試飲のコーヒーを頂いてみました。今月はハワイ産の銘柄で、非常にすっきりとした味わいで飲みやすかったです。



エントランス横にあるLoungeではコーヒーの試飲とこれに合うスイーツやフードとのペアリング体験が提供されています。バーカウンターのようなシックな雰囲気で双方を楽しめますが、中学生以上からサービスが可能ということで小学生以下のお子さんをお持ちの家庭は暫しの間、お預けです。



普段から飲んでいるコーヒーにまつわる色々な知識を楽しく美味しく学べる非常に良い施設となりました。有料プログラムが少しお高いですが、大人の楽しみとしては程良く、デートや友人同士での来館もお勧めです。インバウンドに人気になると、予約がとりづらくなってしまうかもしれません。

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