JR西日本がJR三ノ宮駅南側の歩行者デッキに階段やエレベーターを新設する方針であると19日付けの神戸新聞が報じました。
JR西日本が進める三ノ宮駅(神戸市中央区)直結の三宮ターミナルビル建て替え計画で、同駅周辺施設をつなぐ2階デッキに階段やエレベーターを来年3月までに新設する方針であることが19日、分かった。利用客のスムーズな移動の確保に努める。その後、現ターミナルビルの解体工事を本格化させる。
今回の階段やエレベーターの新設は三宮ターミナルビルの建て替えに伴い、新ビルの完成まで複数年に渡って現在の動線が閉ざされる為、これをカバーするための暫定的な動線確保が目的と言えるでしょう。
JR西などによると、11月初旬、そごう神戸店につながるデッキのスロープ横に階段とエレベーターを造る工事に着手。さらに来年1月中旬、駅南ロータリー中央付近にデッキへ上り下りできる階段を着工。2月から阪急神戸三宮駅につながるターミナルビル北側に、JR駅構内に通じる階段を造る。これにより、阪急線やポートライナー、そごうとの移動経路を分かりやすくする狙いがあるという。
新設される階段は合計3ヶ所。これら全てを来年3月までの設置完了を予定しています。
そごうと連結するデッキのスロープ横:階段とエレベーターの新設を11月初旬に着手
ロータリー中央付近:デッキと接続する階段の新設を来年1月中旬着工
ターミナル北側:阪急・JR三ノ宮駅西口改札へ通じる階段を来年2月に設置
一方、ターミナルビル自体は、解体に向けた調査を12月中旬に終え、内装の解体工事に入る予定。動線の切り替えが終わった来年3月には外装の解体工事に着手し、完了は2020年度を予定している。
以前の報道では今秋からターミナルビルの解体に着手するとされていましたが、まずは12月に内装の解体から開始。その間、前述の動線切り替え工事を進め、これらが全て完了する来年3月以降にようやく本格的に既存ビルの解体を開始するというスケジュールです。また同ビルの解体には最大2年を要する可能性があります。
現在は東西南北に抜けられるデッキですが、解体が始まればターミナルビル一帯は全て封鎖されるものと思われます。また新駅ビルの建設予定地の一部となるロータリーの西側も同時に封鎖されるでしょう。既存ビルの解体中は現在の神戸阪急ビル前のサンキタ広場のように現場事務所や資材置場として使用されるのではないかと推測します。従って建て替え工事がスタートすると、来年には阪急へ屋号の変更を予定しているそごう神戸店への駅からのアクセスはかなり制限される事になります。よってこれを補完する地下通路の通行量がかなり増加するかもしれません。
解体工事のスケジュールにようやく目途が立ちましたが、肝心の建て替え後の新ビル概要については未だに公表が控えられています。久元市長はJRとの協議が大詰めである事を明かしていますが、神戸阪急ビルも解体工事着手前には新ビルの概要を発表しました。JRも12月よりターミナルビルの内装解体をスタートする訳ですから、流石に年内にはプレスリリースをぜひとも行って貰いたいと思います。