解体撤去工事が6-7階に及び、高さも当初より半減した三宮ターミナルビル。本格的な建屋の解体が開始されたのは昨年6月でした。約9ヶ月を掛けて塔屋から6フロアを解体してきました。残りのフロアの解体はホテルやオフィス階の4階までは今のペースで進むものと思われますが、商業施設だった1〜3階は床面積も拡大し、また駅コンコースとも近接するので、これまでも慎重な作業が必要になってくるでしょう。
その低層部解体に備え、既存ビルを覆うように構築された鉄骨造の壁です。中央改札外コンコースから東改札外コンコースを結ぶ通路と三宮ターミナルビルを隔てています。ただ完全にビルを覆っている訳ではなく、例えば左に見えるレンガ調タイルの柱は三宮ターミナルビルの一部です。
今、初めてこの通路を通行する人はこの壁の後ろにかつてホテルのエントランスやカフェ等があったとは想像もつかない事でしょう。
壁の出現はまだ中央通路の直前までとなっていますが、通路の上から西側も壁を取り付ける鉄骨の構造は既に完成していますので、同様の壁が間も無く完成します。
簡易的ではあるものの、クリーンな印象で違和感はありません。少なくとも複数年に渡り、駅利用者はこの壁と付き合っていく事になります。
先週の作業内容を伝えるデジタル作業工程です。未だに南面 外部仮上家の基礎工事が何の作業を意味しているのか不明です。仮上家というのは仮設の建屋でその基礎工事をしていると考えられるのですが、駅前広場等でそのような工事をまだ見つける事できていません。
その間も南面の三宮ターミナルビルに接して構築されている歩行者デッキの裏側を覆っていたパネルが剥がされ、何らかの作業が行われています。この作業が何か関連しているのでしょうか。
鉄骨は元々からあるこのデッキの構造なのではないかと思いますが、補強材を入れて刷新しているようにも見えます。
外部からそのデッキを見た様子ですが上側で何か作業をしている感じでもありません。駅ビル解体と共にデッキも撤去されると思っていましたが、どうも分からない動きをしています。デッキのある場所も含めて新駅ビルの建築エリアになるので解体は必須の筈です。また新駅ビル建設を想定して、駅前広場の再編に伴う再設計費用が来年度の市予算に計上されています。
周辺の建物よりも低くなった三宮ターミナルビル。JR大阪駅での開発では駅ビルの建設中に駅前広場の上空にフロートコートと呼ばれる仮設商業施設を開業した実績があります。三宮でも何らかの仮設施設を開業させる可能性はあるでしょうか。
JR三ノ宮駅 三宮ターミナルビル撤去工事 中央改札外コンコース 北面アーケードに壁完成
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