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神戸市の都市力は全国6位! 日本の都市特性評価 JPC (Japan Power Cities) 2018

ブログを休止中にニュースが出ましたが、各種メディアでは取り上げられたものの、ネットでは話題としての高まりには欠けていましたので、当ブログでしっかりと取り上げたいと思います。

森ビルのシンクタンクである森記念財団都市戦略研究所が初めて日本の都市力評価を実施し、ランキング形式での調査報告書となる「日本の都市特性評価 2018」を発刊しました。

http://mori-m-foundation.or.jp/wordpress/ius

森記念財団都市戦略研究所

東京特別区を除いた全国72主要都市を「経済・ビジネス」「研究・開発」「文化・交流」「生活・居住」「環境」「交通・アクセス」という6分野にて分析・スコアを算出し、各分野においてランキングを作成。最終的に総合スコアによって都市力を評価したというものです。

私はこのランキングを日経新聞の紙面で知ったのですが、トップ5までしか記事には掲載されていませんでした。勿論、神戸がこの中に入っていた訳ではなかったので、「一体何位にランクしているのだろう?」と、森記念財団都市戦略研究所のサイトを即、訪問してみました。正直、辛口の評価でトップ10にも入っていないのだろうと思っていたのですが、結果は何と堂々の6位!

総合スコアランキング トップ10

1位 京都市
2位 福岡市
3位 大阪市
4位 名古屋市
5位 横浜市
6位 神戸市
7位 札幌市
8位 仙台市
9位 つくば市
10位 浜松市
トップ5の都市はやはり現状においては不動の地位を築き上げていると言えます。現在、これらの都市の勢いは留まるところを知らない状況です。どうしても東京及びこれら5都市と比較してしまう事で我々自身も神戸を厳しい視点で評価してしまう傾向にありますが、全国レベルに視野を広げれば、総合的にはまだ高い競争力を維持しており、そのポテンシャルの大きさに強みを持っている事が、今回の調査で評価されたのでしょう。

総合評

経済力と豊かな自然環境を有する文化都市

経済・ビジネスの「ビジネスの活力」の評価が高い。また、環境の評価は、同規模の経済力を持つ都市の中では際立って高く、特に自然環境の満足度の評価が高い。そのため、神戸市は経済力だけでなく自然環境の豊かさでも優れている都市だといえる。文化・交流では、「発信実績」が対象都市の中で最も評価が高いことに加えて、「交流実績」や「観光ハード資源」も強みである。神戸の持つ文化的な魅力を戦略的に発信し、それが人の交流を生み出しているものと思われる。



意外だったのは「経済・ビジネス」と「文化・交流」の2分野が高評価された事です。また寧ろ強みだと思われた「交通・アクセス」、「生活・居住」、「環境」の評価が想定よりも低かった事も意外な点です。



各分野での詳細ポイントを見ていくと、今回のスコアに至った経緯が読み解けます。

経済・ビジネス 6位
 

経済・ビジネスの分野で特に評価の高かった項目は「ビジネスの活力」です。重厚長大産業の衰退や港湾都市としての地位低下によって神戸経済を支えてきた企業の勢いに衰えが見られ、流通やファッション産業の大手企業も構造変化によって競争力を失う中、交通アクセスを武器とした先端医療産業の集積や物流・製造拠点としての強化、自然環境の良さを売りにした企業誘致施策等のプラス面が好感されたのではないかと思われます。一方、ビジネス環境が低い点は高機能オフィスの不足が足を引っ張っているのではないでしょうか。

 
研究・開発 10位
 

研究・開発については10位という結果に。シスメックスや理研を中心とした医療産業都市における先端医療の開発、川崎重工、大林組、神戸市が進める水素による熱電供給システム実証試験、スパコン「京」を駆使した計算科学等、先進技術の研究開発が進められています。企業や研究拠点の集積が進み、少しずつ結果も生まれている点が評価されたのではないかと思われます。

 
文化・交流 4位
 

最も高スコアだったのが、文化・交流です。インバウンド効果はあまり享受できていませんが、国内においては屈指の観光資源を有している点は揺ぎ無く、神戸フィルムコミッションの成功事例のような交流・発信実績、外資系企業の受け入れ等が強みになっているようです。

 
交通アクセス 10位
 

交通アクセスについてはもっと高いスコアを得られたのではないかと思いますが、「移動の容易性」が評価を下げています。交通網は市内に張り巡らされていますが、阪神高速湾岸線のミッシングリンク、神戸線の交通渋滞、ポートライナーのラッシュアワーの混雑、南北移動の困難性、新幹線との接続等、課題も抱えています。

 
総合スコア 6位
 

震災以降、経済面で大きなハンディを負った神戸ですが、それまでの繁栄が偉大過ぎただけに、そこからの落差も激しく、マイナス面が目立っていますが、未だに築かれた経済規模と培ってきた強みは将来への成長の糧になる力を十分に備えているという事でしょうか。無論、この評価に満足・慢心するべきではなく、今後、いかにトップ5都市との開きを縮め、その仲間入りを果たすべく、プラス面の強化と、マイナス面の改善を図っていかなければなりません。その上で湾岸線の西伸、阪急の地下鉄乗り入れ、神戸空港の活用等の大型インフラ整備と都心・ウォーターフロント地区の再開発の早期実現は神戸の都市力向上に不可欠条件です。同時に人口減に対応するには育児・教育面についても、もっとスコアを伸ばす必要性があります。

今回の都市力ランキング発表について各自治体の受け止め方は様々なようです。この調査が今後、毎年発表される事になれば、評価される諸都市の運営に少なからずとも影響を与える事になりそうです。

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POSTED COMMENT

  1. epcmd より:

    「ブランド総合研究所」が発表した2018年の市区町村別の魅力度アンケートでも、神戸市は昨年の7位からランクアップし5位になったとのことです。おめでとうございます。
    私は以前3年ほど東京に住んでいたことがありますが、東京って自分の住む土地に全く愛着が沸かないんですよね。
    なぜかと考えると、東京が発展してきた歴史と、そこに住む人の人生が乖離しており、街と自分を重ね合わせることができないからだと思います。
    自分とは全く関係ないところで開発案件が進むのでしらけてしまう。
    その点、神戸は、住んでる人々が神戸らしさというものを大切にしようと意識しながら街づくりが進められているので、住んでて愛着が沸きますよね。
    モニュメントのBE KOBEじゃないですけど、街の魅力が都市力に直結している街なので好きです。

    • しん@こべるん より:

      ブランド総合研究所というは初めて聞きました。ランキングを見ましたが、京都と北海道、そして港町が強いですね。東京の場合は開発される事がもう当たり前になってしまっているので、感覚が麻痺しているのもあるのではないかと思います。神戸は絶対的な数量が少ない分、ひとつひとつの開発に想い入れが深いです。BE KOBEはあまり好きではありませんが、神戸外の人には大人気なので、これはこれでアリかなと思います。

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