先月、中突堤の先端にある優美なシティホテル「メリケンパークオリエンタルホテル」が開業から20周年を迎えました。1995年、ホテルは建設中に震災に見舞われ工事は中断しました。苦難を乗り越えて復興のシンボルホテルとして、震災後半年に華々しく開業。近接するポートタワーとの景観の調和を図るため、高さは60m程度(59.64m)に抑えられました。
中突堤の再開発において、270度を海に囲まれた突堤の先端に旅客ターミナルの上にシティホテルを併設した複合ビルを建設する計画はシティリゾートを体現するに相応しい斬新なアイディアでした。またそれに相まってこの場所に相応しい豪華客船のような外観を備え、開業から20年を経てもそのランドマーク性は褪せることがありません。神戸にあっては豪州シドニーのオペラハウスのような存在と言えるでしょう。
神戸港の名景の一部としてもはや欠かせない存在になっています。競争が激化しているホテル業界にあって常に神戸を訪れる観光客の羨望の的として不動の地位を確立しています。
建物の東側壁面には20周年の感謝を伝える電飾が飾り付けられました。大きさは20メートル四方です。
こちらが夜間の点灯時の様子です。LED電球23,000個を使用しています。常時点灯ではなく徐々にランプが点灯して最後に全てが点く仕組みになっています。
毎冬にこの東面には新しいデザインの電飾が登場し、冬の風物詩になっていますが、夏の電飾点灯は20年で初めてということです。
国内のホテル業界には今、追い風が吹いていますが、新規ホテル計画も相次いでいる中、競争は更に厳しくなることは必然です。メリケンパークオリエンタルホテルも大規模な改装に踏み切る計画です。運営会社の変更が何度かありましたが、次の20年も神戸港の重要なランドマークの一つとして、魅力的なホテルサービスを提供し続けていって欲しいと思います。
メリケンパークオリエンタルホテルが開業20周年
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
この建物はシンボリックでボリューム感もあり、人に愛される形状をしています。すっかり神戸の顔として定着しましたね。
このホテルと対をなす、オーシャンズガーデンには、現在のところ、期待感・愛着が感じられないのがとても残念です。
sirokumaさん
愛される。これってすごく重要な事ですね。