神戸空港

2019年度の神戸空港の改修には11億円を投じる関西エアポート神戸


昨年度より神戸空港の運営管理を開始した関西エアポートの100%子会社である関西エアポート神戸。2018年〜2022年の4年間を対象とした中期経営計画にて39億円を投資する予定です。その対象はエアサイド舗装、消防車両更新、店舗区画整備となっています。


来月から始まる2019年度では11億円を投じる予定で以下の改修を実施します。

➢滑走路の舗装改修

➢ 特定天井の改修(耐震対応)

➢ ターミナル商業エリア改修


搭乗待合の改修は内部にカフェスタンドや土産物店を開店。


到着ロビーも刷新されます。


空港の集客・賑わい機能の改善にはターミナルビル内の商業エリアの改修が必須です。開港から既に13年が経過し、飲食店エリアは一部テナントの退店跡は新規出店もないままになっている他、既存テナントも変わり映えしませんので、刷新や入れ替えも必要でしょう。


滑走路もリニューアルが図られ、離着陸もスムーズになるでしょう。神戸市は臨時として使用されている東側の駐車場路面の舗装改良を進めています。臨時なので砂利でしたが、常設駐車場がほぼ常に満車なので、臨時駐車場も臨時ではなく、常設状態でした。しかし一旦、雨が降ると、ぬかるみが酷く、水たまりがそこら中に出来て、使い勝手が悪い事この上なかったのでようやく解消される事になります。

来年度は321万人の利用者を見込む神戸空港。中期計画計画の最終年度では327万人が目標と今後は微増を予測しています。やはり規制緩和が進まなければ、利用者の大幅増加を達成する事は難しく、関空や伊丹のような大型投資も進める事は出来ません。次の関西3空港懇談会は今春の開催予定です。具体的な規制緩和プランとスケジュールが決定される事を期待したいですね。

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  1. 摂津国人 より:

    神戸空港の今後の発展のためには以下の4点の改良が必要になると考えています。
    1.規制緩和による発着数の増加
    2.三宮からのアクセスの改良
    3.「国内線機関空港」として、大阪、京都などへ直通する交通網の整備
    4.「国際線機関空港」である関空との接続の改良

    1の規制緩和について
    いきなりですが、これが本当に難しい。
    そもそも関空計画時に、神戸港沖が最有力であったにもかかわらず当時の神戸市長が反対したために現在関空のある泉州沖に作られることになりました(神戸市民が選挙で無責任な市長を選出する傾向は、現在だけでなく、この辺りでも見うけられます。有権者以上の首長は登場しません)。
    一度反対して、その後手のひらを返して賛成に回り、結局関空を逃しておきながら、神戸空港を作っています。
    これに国土交通省が怒らないはずもなく、空港建設後の現在も、「地方管理空港」として発着枠にタイトな制限がかけられています。
    記事内でも発着規制に言及なさってですが、これが重要です。
    ですが本当に難しいでしょう。
    伊丹の廃港が本格的に議論されるまでは規制緩和の見通しは暗いように思います。

    2の三宮からのアクセスについて
    何度も申し上げて恐縮ですが、ポートライナーはダメです。
    ポートライナーはポートアイランドと三宮を結ぶために作られた交通機関で、神戸空港と三宮を結ぶために作られたものではありません。
    神戸空港建設決定時に、ポートライナー以外の交通機関を検討するか、ポートアイランド循環線を廃止して神戸空港行きの路線のみに絞り込むべきでした。
    下の4で言及していますが、関空との接続の海底トンネルに地下鉄やBRTなどの形式で別の交通網を整備すべきです。

    3の大阪・京都などへの交通網について
    今後は神戸空港と関空が連携し、伊丹空港が廃港になった後に神戸空港が「国内線機関空港」として代替できるように、大阪、京都に直通する鉄道、バス路線を作るのがいいでしょう。
    現在は大阪や京都に直通する電車どころかバス路線すらありません。
    まずは高速バスを使った大阪・京都との交通網を作るのがいいでしょう。
    1~4の中で最も簡単に達成できる改良です。
    あくまで夢想ですが、IRや万博の会場となる夢洲まで京阪が延伸乗り入れしますので、そこから西伸する阪神高速5号湾岸線に沿って神戸空港まで伸ばしてくれないかなぁ、などと思ってしまいます。
    https://www.nikkei.com/article/DGXMZO19080190Q7A720C1LKA000/
    西宮浜や六甲アイランドなどの住民にとっても大阪へのアクセスが向上しますし、京阪にとっても湾岸線沿いの人口を総取りできるので悪い話ではないはずですが、今の神戸市なら拒絶するでしょうね。
    JRが愛想をつかしているようにも思われる神戸にわざわざ京阪が来てくれるはずもないのですが・・・。

    4の関空との接続について
    関空への海底トンネルについては、兵庫県の「ひょうご基幹道路のあり方」の中にも見られるもので、技術的にも可能であることは東京湾アクアラインで周知の事実です。
    https://news.kobekeizai.jp/blog-entry-1703.html
    https://web.pref.hyogo.lg.jp/ks08/arikata.html
    三宮から海底トンネルを通って関空までかかる時間は20分から30分と一部ブログでも試算されています。
    新神戸、三宮、神戸空港、関空に至る地下鉄、地下BRT、あるいは混雑がなければ単に海底トンネルを走るバスでもいいかもしれません。
    現行の船は乗換えが多すぎてダメです。
    関空に到着した外国人観光客が播磨の姫路城や、但馬の城崎温泉に向かう際に海底トンネルで神戸に入り宿泊してくれれば、神戸もインバウンド効果を享受できるかもしれません。
    現状のように、関空から大阪を経る場合だと、みんな大阪に宿泊してしまうでしょう。

    いろいろ書きましたが、1の規制緩和が達成できれば2~4は自然と達成できるかもしれません。
    関西エアポート神戸はともかくとして、国に対してそれだけのロビー活動を神戸市ができるかどうかが問題ですが・・・。

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