2025年の発着枠拡大及び国際チャーター便の就航、2030年の国際定期便の就航が決定している神戸空港は、現在の空港ターミナルのみではこれらの需要に対応する事が難しく、ターミナルビルの増床が急務でしたが、神戸市は早急に新たなターミナルビルとなるサブターミナルについての基本計画案をまとめ、発表に至りました。
まとめられた計画案によると、現在のターミナルの西側に地上2階 延床面積17,000平方メートルのサブターミナルビルを建設。規模としては既存のターミナルビルとほぼ同じです。
新ターミナルビル内には国際線エリア機能と国内線機能エリアを持たせます。国際線機能を有するターミナルとしては、これまで神戸空港には無かったCIQ機能が新たに追加されます。
新しいターミナルビルには「海に浮かび、森に感じる」をコンセプトに、自然との調和やおもてなしを感じせる意匠や設計が施される構想で、賑わい空間を設けたり、木材を多用とした内装を採用する建物になる事が予想されます。
基本計画案策定あたっては、市長等が今秋に視察を行った米国オレゴン州ポートランド空港のリニューアルコンセプトを参考にしている点もあるでしょう。
サブターミナルの完成後は既存のターミナルとの連携が不可欠で2ターミナル間のスムーズな連絡が必要とされます。
今後のスケジュールとしては、今年度中に新ターミナルビルを設計・施工する事業者を公募プロポーザルで決定し、来年度から設計と建設工事を開始。25年の完成、供用開始を目指します。事業費は約90億円を見込み、市の一般会計から予算を充当する予定です。
しかしながら二つのターミナルビルを合算しても、床面積は34,000平方メートルで、市の試算する年間利用者数700-800万人をこなすには心許ない規模です。30年の国際定期便就航までには既存ターミナルビルの増築や建て替えが必要になるでしょう。サブターミナルビルの完成によっていずれかのプランで増床を図る事が可能になります。
まずは大阪万博開催の25年までに国際線が就航できる環境とインフラを整え、万博を訪れる訪日客を迎え入れる事ができる体制を残り3年で作り上げなければなりません。これに加えてビジネスジェットの拠点化も同時進行で進める必要もあります。神戸空港はそのポテンシャルの花をいよいよ咲かせる時が刻々と近づいています。まずはどんな素晴らしいサブターミナルが完成するのか。事業者からの提案内容に期待が膨らみます。
2025年完成予定の神戸空港サブターミナルは国際線・国際線エリアを有する基本計画案が示される
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25年にできても30年まで定期便はないし、ライナー駅からバス移動が必要なので、国内線でわざわざ遠いターミナルに移りたい会社はないのでは?と思います。
メインターミナル側の改修拡張を急がないと、メインターミナルが混雑のまま、サブターミナルは閑古鳥になりそうです。
ライナーを一駅伸ばすぐらいの判断がほしいところですが、BRTとかでお茶濁すんでしょうかね。
サブターミナルと見くびっていましたが、出発/到着ロビーとおぼしきイメージパースには大変期待が持てます。まだイメージの段階で予算も限られていますので大空間のロビーの実現は厳しいかも知れませんが是非実現して欲しいものです。
サブターミナルの本気度から推測して2030年までに拡大整備されるメインターミナルのグレード・規模を想像すると期待感いっぱいです。神戸空港のポテンシャルから考えても将来の大空港へと舵が切られた事は間違いないでしょう。オール関西期待の交通インフラです。
ポートライナー延伸はするべきですし、
どうせなら延伸先=サブターミナル周辺の開発を推し進めていくことが必要だと思います。
なんでもいいではありませんか。
定期借地なら最短10年で貸せます。
及び腰になってはいけないと思いますし、
ここは大胆に延伸をするべきだと思います。
地下鉄はその先の需要如何で良いと思います。
私はもっと事業用定期借地権形式を推すべきだと
思いますけどね。
リスクが完全にないとはいえないわけですから。
企業に負担のないような形を当分の間とって神戸空港利用客が本格的に増えてきた段階から土地を再び売るという軌道に帰ればよいのではないかと思うのですが。
今の空き地形態は大変勿体ないなと思っておりますし、なにか海外と係る工場でも来ると面白いと思うのですが。
他の方がすでに書いていますが、ポートライナーの延伸もセットで整備しないとサブターミナル計画は本領を発揮しないと思います。
駅から遠ざかれば、誰も歩いて時間をかけてまで行きたいとは思いませんし、ポートライナーの延伸を計画に盛り込まないとなれば、メインターミナルビルを拡張した方が効率的だと思います。
いずれにせよ、神戸空港発展にはさらなる整備が必要だと思います。
【追伸】
本記事とはあまり関係ない内容ですが、三宮の東急ハンズ跡のビルがエピタ神戸三宮として再出発するそうです。
〈以下参考記事です。〉
三宮の「東急ハンズ」跡は『エピタ神戸三宮』になるみたい。どんなテナントが入る?
神戸ジャーナル、令和4年12月16日の記事
https://kobe-journal.com/archives/5948526868.html
大阪・関西万博まで実質残り2年ちょっと。絶好のチャンスなのにいかんせん動きが遅くてチャンスをモノに出来ないいつもの神戸って感じになりそうで不安です…
これだけのビッグイベント、そしてコロナ禍もようやく終わり初めての国内ビッグイベントの盛り上がりを神戸も享受できればいいんですが…