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S・ヨシマツビル後継テナントはシティバンク銀行

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フラワーロードに面してそごう神戸店本館と神戸国際会館に挟まれた商業ビルがS・ヨシマツビル。地上9階、地階1階 昭和59年の竣工以来、そごう神戸店の新館として運営されています。その建物の1階北西側の区画に長年に渡って営業を続けていたパチンコ店が昨年、閉店しました。駅前の大手百貨店のビル内、しかもフラワーロード沿いという立地を考えた際、パチンコ店がこの場所にあったことは正直あまり好ましいものではありませんでした。

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閉店後約半年の間、この1等地は空テナントとして閉鎖されている状態が続きました。後継テナントにはコンビニ等の憶測もあったようですが、今春から改装工事が開始されようやくテナントが決定したことが判りました。そして仮囲いが撤去されて内外装が顕になり、後継テナントが判明しました。現在、井門ビルに店を構えているシティバンク銀行です。

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シティバンクは米国ニューヨーク市に本部を置く外資系銀行です。2004年に金融庁に行政処分を受けて一度は事実上の日本市場からの撤退を余儀なくされました。2007年、再度、国内ではシティバンク銀行株式会社として再出発し、現在は関東、関西を中心に全国に支店網を広げつつあります。今回のS・ヨシマツビルへの出店は顧客獲得拡大への布石でしょうか。井門ビルの現神戸支店からの移転なのか、それとも新たな出店なのか。現在の所、公式ホームページ等にも新たな支店開設の案内は出ていません。

シティバンクは早くから一定の預金額が口座内にあればATM手数料や海外送金の着金手数料が無料等のサービスを提供していました。ただ預金額がないと逆に口座維持料を徴収されるというユニークな営業形態を採っています。

神戸都心エリアの金融機関の新規出店は2008年のHSBCプレミアムセンター神戸支店、2009年の東京スター銀行神戸支店の開設が記憶に新しいですが、HSBCは開業後たったの2年で東京・銀座、池袋と共に統廃合されて撤退してしまいました。

何にせよこの1等地の活用法が無難なテナントへの変換となって良かったかと思います。ここ最近、三宮駅前エリアで長年営業していた店舗の撤退が相次いでおり、後継はすぐに決まるものの、正直、がっかりするテナントばかりだったので、この建物の行方も非常に気になっていました。ロフトの店舗拡大が一番だったかと思いますが、何はともあれ、これを機にシティバンク銀行に口座を開設してみるのも良いかもしれません。

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ちなみにS・ヨシマツビル1階はシティバンク銀行の他にコメ兵、サーティワンが店を構え、9階にはメガネの三城が入居、2-4階はロフト神戸店、5階は紀伊国屋書店、地下1階と6-8階はそごうの売場となっています。

そごう神戸店新館は実はS・ヨシマツビルのみではありません。同ビルの東側には国際会館が建設したケイエスビルがあり、この建物を昭和48年よりそごうが賃借しています。この二つの建物は地下1階及び2階以上では結合されており、L字型の売場を構成しています。

そもそもそごう神戸店自体が摩訶不思議な建物構成の上に成り立っているのはご存知でしょうか。

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別館が2棟の建物から構成されているように、そごう本館も実は3棟の建物が成り立っています。元々は1933年に開業した一番西側にあるアールを描いた部分である阪神三宮ビルのみがそごうの店舗でした。その後、1966年に現在の正面玄関となっている自社ビルと東側のさくら三宮ビルが増築されました。それまで独立の建物形態を取っていた建物は1981年に外壁を統一化し、1996年に震災後のリニューアルを経て、現在の姿を形成しています。つまりは店舗の大部分は区分所有によって各ビルのオーナーがおり、そごうが賃借しているという状態です。

将来的にそごうの建替えという話になった場合、数社合同の再開発ということになるわけです。

そごう神戸店はセブンアンドアイ傘下の百貨店27店舗中4番目の売上高501億円。

シティバンク銀行開業の話からだいぶずれてしまいましたが、百貨店の再編が相次いでいる中、今後、セブンアンドアイHDの動向も注目を集めることでしょう。



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POSTED COMMENT

  1. ひで より:

    居留地ルイヴィトン向かいのポールスチュアートの撤退が決まりました。バブル当時から営業していたのに残念です。次のテナントに期待です。

  2. しん@こべるん より:

    ひでさん

    えー?本当ですか?関西で唯一のフラッグシップ店だったはずですよね・・・。場所柄最近は盛り上がってきて良い感じだったのに。まあ次のテナントは割りと早く見つかるでしょうが、界隈では最近でもオールドイングランドが店を閉めましたね。

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