昨年12月に三宮中央通りに面した三宮1丁目の播州信用金庫三宮支店跡1,008平方メートルの用地が売却された事について当ブログでお伝えしました。その際、三宮地区のオフィス需要は逼迫しており、この場所にはオフィスビルの建設が望ましい旨を記しました。
日本商業開発は保有していた当該地を12月27日付で譲渡したと発表しましたが、その売却先については非公表でした。この度、日経不動産マーケット情報や建設ニュースが報じたところによると、この土地を取得したのは関電不動産開発との事で同社はオフィスビルの建設を計画しているようです。
大手不動産が取得したらしいという噂はあったようですが、私は密かに神戸に自社ビジネスホテルブランドの進出を検討している三菱地所が取得者ではないかと予想していました。しかしその予想は良い意味で裏切られた事になります。
関電不動産は神戸の都心においては、年初にライトアップを復活させた神戸関電ビル、京町筋のクリエイティブ神戸の二棟の大型オフィスビルを保有しています。今回の計画が順調に進めば、これらに次ぐ3棟目となります。南は三宮中央通り、北は三宮本通りに面しているので低層階は商業テナントを入れる設計になるものと思われます。どれ位の規模の建物が計画されているのでしょうか。フラワーロードにある明治安田生命神戸ビルは敷地面積1,179平方メートルで地上14階 地下1階 延床面積12,395.34平方メートルの大型ビルです。これ程の大きさにはならないかもしれませんが、なかなか期待できる開発になるのではないかと予想しています。
最近では三宮ビル北館や磯上オフィス等、大型オフィスビルのプロジェクトが続きましたが、これらは企業の一棟借りが前提として動き出した開発なので純粋に神戸のマーケットに対する新規オフィス供給と呼ぶには相応しくありませんでした。よって次の新規賃貸オフィスビルの供給は2021年の神戸阪急ビルの完成を待たなければならない状況でしたが、それよりも早くこの関電不動産開発のビルが竣工を遂げる可能性が高いです。ホテル開発ばかりで少し食傷気味だっただけに今回のニュースはとても興奮しました。今後も三宮の一等地の開発にオフィスという選択肢が加わっていくきっかけになりそうです。計画詳細に関する続報を待ちたいと思います。
三宮1丁目は関電不動産開発が取得 オフィス開発を計画
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