新港突堤西地区再開発

新港突堤基部西地区再開発事業

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住友不動産を代表企業、SMBC信託銀行、株式会社フェリシモ、株式会社モトーレン阪神、関電不動産を構成員企業とした企業グループが優先交渉権を獲得した新港突堤基部西地区再開発事業。再開発始動に向けて神戸市は新港町の当該地内にある既存建物の解体撤去工事を昨秋から進めています。

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年度末までに敷地を全て整地化して、前述の企業グループへ引き渡しを行う予定の為、すでに大部分の建物は姿を消し、2ヘクタール以上の広大な更地が広がっています。仮囲いも東側の限られた部分のみとなりました。

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最後まで残っていた旧中央港湾労働者福祉センターの解体もあと一息のようです。一部の外壁を残してすでに瓦礫の山と化しています。

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数年後にはこの場所に高さ102mのツインタワーとGLIONの本社ビルが聳える事になりますが、まだこの更地からその光景を想像するのは難しいですね。

新港突堤基部の再開発については、随分前から神戸市より港都・グランドデザインが策定されて公表されていましたが、期待を持ちつつも現実味を帯びない絵空事のようなどこか諦めに近い気がしていたのも事実です。ようやく実現に向かっている現況がまだ少し信じがたいという気もします。

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東側の角地にあったは日本包装運輸の旧本社屋もその姿を消し、ショベルカーが瓦礫の撤去を行っていました。実際にこの再開発プロジェクトが本格的に着工に移るのは1年以上先の話ですが、用地の更地化という第一段階がようやく実現しました。次は建築計画のお知らせの掲示が待ち遠しいです。超高層建築を含む計画なので、通常であれば着工の6ヵ月前には掲示が義務付けられています。先行して南側のB地区に計画されているフェリシモ本社ビルがまず着工予定ですが、準工業地域で高層建築ではないのでこちらには建築計画のお知らせは出ないかもしれません。基本的に一定規模以上の全ての建物にはお知らせの掲示を義務付けて欲しいと思います。国としては特に定めが無いのも不思議です。

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先週末に神戸市が平成30年度の予算案を公表しました(予算案についてはまた別途、記事を掲載予定です)。来年度の予算にはこの新港突堤基部地区における更なる再開発を促進する為、地区内に残る民間用地の買収を進める計画が盛り込まれています。住友倉庫や三菱倉庫等の大手倉庫会社は地区内に抱える自社保有資産を活用して、単独での開発もしくは市の準備する開発用地と連携した一体的な開発を行う事も考えられます。

新港突堤基部地区の再開発はこれから加速度的に進行していくかもしれません。しかし同時進行でウォーターフロント地区のアクセス性を高めなければ、民間から期待以上の投資を引き出す事は容易ではないでしょう。

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都心部とウォーターフロント地区間のアクセスを改善する最も理想的な手段はやはりLRTの整備かと思います。しかし地下鉄程ではないにしても架線や軌道の整備コストは20-30億円/km掛かるようです。台湾の高雄市では蓄電池搭載式の車両を導入する事で架線の整備が不要なLRTを世界で初めて整備したようです。架線がなければ、景観的にも理想です。しかし更にその上を行く軌道も不要なLRTは実現できないのだろうかと考えて、ネット検索したところ、なんと中国ですでに架線・軌道レスのLRTが運行開始されている事が判明しました。スマートレールと呼ばれるこのシステムは湖南省・株洲市で試験運用が開始されています。路面に引かれた白線に沿って、自動運転によって運行するという活気的なシステムです。同様のシステムを神戸市が川崎重工と共同開発し、神戸で初導入すれば面白いのではないかと思います。短期的には連節バスの導入も有りかと思いますが、中長期的に検討を考えられないでしょうか。成功すれば全国の都市でも検討が進むと思われます。



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POSTED COMMENT

  1. ハコモノ行政 より:

    営業距離が短くても車庫や整備施設は必要ですから、
    +10億くらいは余分に掛かると思いますよ。

    軌道レスLRT(要は連々節バス?)もいいですが、果たして
    連節バスでは賄えないほどの需要が有るのでしょうか?
    もっと言えば、現行法規でも簡単に運行出来る
    「普通のバスの専用道続行運転」でもいいのでは?
    どうせ自動運転なら、車体が物理的に繋がっている
    必要性も薄いでしょう。
    阪神三宮駅直上が一般車両進入禁止になるのなら、
    乗降場所の問題も少ないですしね。

    ただ、こういう目新しいネタに大幅な助成金が付くのなら、
    それに乗っかって導入するのも手ではあります。
    国が8割補助とかなら、アリですかね。

  2. sirokuma より:

    自動改札機をくっつけて途中乗降可能な有料のオートウォーク(動く歩道)でも作ったら快適でしょうね。基本待ち時間もないし、この距離ならバスや電車を待って移動するよりも早いかもね。途中で気になる店とかみつけたらいつでも降りれるし、過去の遺物にも思えるけど新しい移動手段として活用出来ませんかねぇ?何か楽しめる発想が欲しいなぁ。

  3. ヒーコ より:

    移動手段と観光も兼ねた大小のゴンドラを新神戸駅ー空港だけでなく海岸線を中心に縦横無尽に引けたら面白いと思います。
    多分ですがコスト面でも良いような気がします。
    支柱建設工事と同時に電柱埋設の促進もできれば理想的では…

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