連日、三宮再整備に関する記事を書いていますが、神戸市は27日に開かれた都心三宮再整備推進会議にて三宮クロススクエアを含む駅周辺の歩行者空間整備、エリアのデザインコード、雲井通5・6丁目に整備するバスターミナルビルの基本計画を発表しました。
http://www.city.kobe.lg.jp/information/project/urban/kobetoshin/index.html
都心・三宮の再整備基本構想
えき・まち空間についてはすでに出されていた計画案から大きく変わる事はなく、通行車両や業務車両の駅前地区通行回避策等がより具体化されました。
明らかになったのは、三宮クロススクエアを囲む角地に立地する下記建物の外観を統一するデザインコードを制定するというものです。
1. JR新ターミナルビル
2. そごう神戸店跡の百貨店ビル
3. 三宮交差点南西街区ビル
4. 神戸交通センタービル
これらの建物は高さ7m、奥行4mのピロティ空間を低層部に設ける他、建物低中層部壁面の高さを45mに統一。更に高層部は4m以上のセットバックの上での構築を義務付けられます。最高部の高さはしおさい公園からの眺望規制によって150-160mを限度とされるものと思われます。
必然的に大丸神戸店の上に高層棟が乗る形のビルがクロススクエアを囲む事になるので、東京・丸の内を彷彿とさせる景観が形成される可能性が高まります。個人的には非常に風格がある交差点が誕生するものと期待しています。
クロススクエアについては賛否両論あります。この構想が最初に出てきた際には三宮再整備の基本構想が単なる道路の封鎖かと失望にも似た感覚を覚えましたが、周囲の建物の建て替えを合わせて進める事で、街の再編へ結びつけていく方向に話が拡大し始め、それに現実が伴いそうだと(勿論、まだまだ課題は尽きないですが)思える要素が出始めてからは受け入れられるようになってきました。街歩きはある意味、神戸の街の楽しみ方の基本という気がします。
もう一点、今回の基本計画発表で驚いたのは、クロススクエア構想の進め方です。これまでも段階を踏んでフラワーロードと中央幹線の交差点を歩行者空間へと変えていく事が示されていましたが、2025年度位までに整備される第一階にて、すでに中央幹線を封鎖してクロススクエアの東側を整備する形に変更されています。また交差点から西側も車線縮小を図ります。
よって三宮駅周辺の再整備・周辺地区の再開発における一つ目のピークとなる2025年に合わせて下記の事業完了が期待できます。
1. 神戸阪急ビル竣工
2. JRターミナルビル竣工
3. 南側駅前広場の再編
4. JRターミナルビル前に三宮クロススクエア東側誕生
5. バスターミナルI期ビル竣工
6. 中央幹線西側の歩道拡幅
これらの実現だけでも三宮の景観はかなり大きな変化を遂げるでしょう。これにそごう神戸店の建て替えやアイング三宮パーキングの再開発も加わっていれば、これまで幾度となく妄想・空想で描いていたプロジェクトが実現となります。ここまで来てもまだ道半ば。しかしながら第一段階の完了までに7年の歳月を要します。
ちなみに7年前の2010年にはどんなプロジェクトが進んでいたかというと・・・
旭通4丁目再開発が着工
べリスタ神戸旧居留地建設中
阪神三宮駅改良工事進行中
神戸市危機管理センター建設中
プラウドタワー神戸県庁前建設中
神戸ハーバータワー建設中
こうしたプロジェクトを考えてみると、意外につい最近のような気がします。 長いような気もしますが、7年なんてあっという間なんでしょうね。
バスターミナルビルの基本計画は神戸新聞が報じた内容以上に新たな発見はありませんでした(基本計画案の資料を発表前に入手したようですね)。
えき・まち空間及びバスターミナル基本計画発表
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ついに具体化な説明が来ましたね
とはいえ、これまでの発表から大きく変わることなく予定通り進んでいると思えば安心ですが
やはり重要となるのはこの7年でしょう、それも今までと違い駅周辺の目立つ工事となるので目に見えて進んでいくのはワクワクします
しかし、どうしてもどこもかしこも工事中という状況になると観光客が減りそうで心配になりますが、そこはメリケンパークでカバーする(できる?)んでしょうか
とはいえ個人的には謎の景観条例の高さ規制以外は賛成ですので、風格ある建物が並ぶのを期待したいですね
三宮再整備は地下、地上、空中の三層構造とか言ってませんでしたっけ。計画図ではペデストリアンデッキらしいものは見えないのですが、実際は整備されるんですかね。屋根付きペデストリアンデッキがないと移動は億劫になります。神戸は晴天時に歩くのは気持ちいいけど大阪に比べると全天候対応型になっていない。クロススクエアのイメージ図も晴天時は気持ちいいだろうなと思う反面雨天時や真夏真冬はどうなるのか不安もあります。建物のピロティ部が歩行者の雨よけ日除けスペースになるのでしょうか。
三宮の大きな改造計画になりますが、神戸市民がどれだけこの計画の意義を理解し浸透するかどうか。来年度から車線減少の社会実験を始めるとのことですが大きな混乱なく実施できればいいですね。下手すると4年後の市長選挙は三宮の車乗り入れ禁止が争点になってるかもしれません。
ビル好きとしては高さ制限さえなければ…
あまりぼやいてもしょうがいないので一言だけ:できることなら大好きなマイカーで流しながら生まれ変わった三ノ宮を見たかった。ドライブしながら街並みを見るのがめちゃくちゃ好きなんですよ。
それと、クロススクエアの誕生でポートアイランドへの行き来には神戸大橋ではなく港島トンネルへとドライバーはシフトすると思われます。特に新神戸トンネルの2号線出入り口周辺は今でもかなり渋滞しているので、クロススクエアと並行して改善が必要です。思い切って新神戸トンネルとポーアイで直通トンネルでつないでほしいところです。
100尺規制のスカイラインの歴史を継承する為に、45m軒線を設定するなら理解出来ます。
でも、この場所にはそんな歴史も物語もありません。
「ヨソがやってるからウチも」という周回遅れの模倣です。
でもまあ、それを喜ぶ人も多いでしょうから、いいんじゃないでしょうか。
車両侵入禁止は、3段階30年を掛ける大事業のようですが、
5年後には日本を除く全世界で実施済みとかにならないでしょうか?
もちろんキーワードは自動運転です。
まあ神戸市だけが頑張ってもどうしようもないことですし、
一度決めたことを変更することが出来ない神戸市には極めて困難だとは思いますが、
もしそうなった時は臨機応変に計画変更して欲しいですね。
余談ですが、さんセンタープラザ北側の通行禁止が後回しになるのは、
主として4階駐車場の営業妨害になるからですかね?
他はそれほど意外なものはないのですが、「阪急西駅前広場の新設」、これは凄いことを期待できそうですね。
北口側の人の流れがさんプラザ/センタープラザの側に自然に向くので、本丸とも言える両プラザの活性化あるいは建て替え、に長期的に繋がって行くことを期待します。街の骨格自体が変わりますよ!
三宮交差点の四方のビルは45mで高さをそろえるということは交通センタービルやマルイのビルも建て替えと言うことですね。
まずはJR駅ビルがそうなるんでしょうか。
楽しみですが、そごう建て替え時はガルバの下の旧そごう本館の近代建築もなくなってしまうのがちょっと残念です。
市役所本庁舎跡地に建設予定の新中央区総合庁舎は残念ながら現庁舎と同規模ということで9階建てのようですね。折角立替なのにちょっと寂しい感じがしますね。デザインと機能性に期待しましょうか。
再整備して公園にしたり新しいビルを建てたりするのはまあいいとして、それと平行してブラッシュアップを徹底してほしいところです。たとえば、生田新道の南側歩道の上に設置されたアーケード屋根、なんであんなもんわざわざ作ったんでしょうね。なんかく田舎の商店街みたいでいつみても笑ってしまいます。閉塞感もあるしはっきり言って街の雑音ですね。かなりお金かけてつくったんでしょうが、ああいうのが残っていると垢抜けないので思い切って撤去してスッキリさせてほしいです。
神戸市が12月29日から意見募集していますね。
どんどん意見を出すべきです。
私は車の締め出しに反対です。足が悪いので。
あと全天候型になっていない所を夏や雨の日に歩く人がいるんでしょうか?
今回の計画で、神戸の衰退が加速する気がします。
わたしも必ず名前を入力さんと同感でクロスロードによって神戸が衰退しそうで心配です。クロスロードのアイデアが悪いと言っているのではなく、場所を間違えているような気がします。やるならもっと時間や天候に左右されない場所で、そんなに交通に影響がない場所のほうがいいと思います。そう考えると生田新道と生田ロードでなる交差点をクロスロードにしたらいいと思います。
いっそのこと交差点ごとDisneyやUSJにあるような高い屋根で覆ってしまったらいいかも