米国の高級ホテルチェーン「ハイアット ホテルズ コーポレーション」が2015年に立ち上げた新ブランド「ハイアット セントリック Hyatt Centric」が今後、2018年に「ハイアット セントリック 銀座 東京」を皮切りに、ハイアットリージェンシーを含めた同社グループの進出空白地区である日本の地方都市への開業を検討していると報じられましたが、その候補都市として金沢、鹿児島、広島、そして神戸の名が挙がりました。
その中で早速、金沢への2号店進出が正式に発表となりました。同ホテルチェーンが「その街の最もエキサイティングな魅力発信源への玄関口(=旅先の中心的存在)」への立地をモットーとしている通り、金沢での進出予定地はJR金沢駅前の超一等地です。金沢市が駅前再開発の目玉として金沢駅西広場に隣接した市有地について、国際的なホテル誘致を前提とした事業公募型プロポーザルを実施。5社が事業案を応募し、最終的にハイアット セントリックを誘致するオリックス案が選定されました。
計画によると地上15階建てのホテル棟と地上17階建ての住宅棟合わせて延床面積56,481.44平方メートルのツインビルから構成され、ホテル棟には250室のハイアット セントリックが入居、住宅棟はサービスアパートメントと賃貸マンション計221戸の高級レジデンスとなります。また2棟を連結する低層部には商業施設、チャペル、屋上庭園等が整備されます。
このプロジェクトが完成すると、金沢駅前は大きく変貌遂げると共に、周辺部にはホテル日航金沢やANAクラウンプラザ金沢等のシティホテルがひしめき、古都の玄関口でホテル競争が激化します。
さて、銀座、金沢と続いて気になるのは3号店です。鹿児島、広島、神戸は現在、国内ではどちらかと言えば国際観光都市としては東京、大阪、京都、札幌等の人気都市に後塵を拝している都市です。金沢はハイアットグループ未進出地だったことに加えて、北陸新幹線によって大きく飛躍したので、その将来性を見込んでの進出は納得の限りですが、残りの3都市への進出検討は激化するホテル競争の中で、他社があまりスポットを当てない+ポテンシャルを持ちつつもくすぶっている都市への先行投資の意味合いが強い感があります。二つの世界遺産を抱える広島はこの3都市の中では頭一つ分リードしているような気もしますが、セントリック進出を手助けし、誘致するデベロッパーの存在がなければ、どの都市への出店も絵に描いた餅です。やはり神戸への進出はJRの駅ビル開発を念頭に置いていると考えるのが自然な気がします。
2020年3月ハイアット・セントリックが金沢進出決定 神戸への進出は?
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
こんにちは 神戸にも来て欲しいですね ハイアットリージェンシーホテルはたまに聞きますがハイアットセントリック あまり聞かなかったです
先日、藍那にあるあいな里山公園に行きました。公園は国営明石海峡公園神戸地区だけで総面積234ヘクタールある広大なものです。茅葺屋根の古民家などが移築保存された農業体験型のテーマパークです。まだ飲食施設は出来ておらず、とりあえずしあわせの村で利用して欲しいとのこと。オープンしているのはまだ一部ですが癒される空間でした。
職員の方が言っていましたが、国営なのであまりPRせずそのうち知名度が上がるのを待っているとのことでした。神戸の人間でも、このような観光施設が出来ていることを知らない市民は多いでしょう。もっとPRしたら東京なら結構人気が出そうです。管理しているのは市の外郭団体なのですが、職員全体のんびりやっている雰囲気でした。
結局、こういった観光資源を新しく国が用意してくれているのに、生かし切れていないのが神戸の現状なんではないですか?民間のTDLやUSJも常に新しいテーマ施設づくりを続けているのに、神戸市だけではないかもしれませんが、行政がやることはへんに縦割りで対処している気がします。その辺を民間デベロッパーは神戸市に対して、残念ながら気づいているのではと思いますね。
JR三ノ宮駅はやはり系列のグランヴィアだと思います。
個人的には市役所2号館跡地か、中央区役所跡地の再開発バスターミナルビルでもいいかもしれません。ただバスターミナルが隣接だと環境的にいまいちかもしれませんね。
神戸の全盛期は日本三位の人口を誇った戦前、そして戦後はポートピア開催前後。例えば神戸市中央区の小売売上は、大阪市北区を昭和50年までは上回っていたくらい三宮は賑わっていた。
高級ホテルの進出うれしいが、鹿児島や広島と同列では。
神戸の都市力向上が必須。医療関係集積しているとはいえ、株式市場を賑わす創薬ベンチャー企業もなく、医療ツーリズムも頓挫し、ハード面は充実しているようでも将来は明るくない。
商工会議所会頭交代を機に徹底して特化して世界的な医療産業都市になってもらいたい。
それともう一つはやせ我慢はやめて、空港島にIR誘致に名乗りを上げるべき。東京圏は3ケ所できるので、近畿圏においても2~3ケ所の可能性は大。IR次第で瀬戸内観光や東アジア観光のクルーズ船の母港が決まるし、高級ホテル問題も一気に解決する。
IRのMICE機能と医療産業が連携すれば、医療産業の一大国際拠点化も可能になる。
ちまちましたことでは今の神戸の再生は難しいと思える。
ハイアット・セントリックは、カジュアルなブランドみたいですね。
神戸には、パーク・ハイアット、アンダースといったラグジュアリーなレベルでもいいと思います。
三宮周辺のマンション立地で利益が上がっている神戸線を持っている阪急阪神HDやJR西日本が、まずデベロッパーとしてホテル建設に動かなければ国の容積率緩和施策を生かせないんですよ。この辺、阪急は動きを事前察知して駅ビル建設に踏み切ったが、JRは三宮構想によって、かなり神戸市にがんじがらめにされていると思うんですよね…。
さきにコメントもしたように、来年は国内神戸観光が復活すると思ってますが、わたしは以前から市行政の観光に対する姿勢に疑問をもっています。財政的に苦しいのにいまだへんにプライド意識の高い神戸市は、この際頭を下げてJRや阪急阪神HD、あるいは他の民間デベロッパーに市の観光施策を任せた方がいいと思います。
masaさん
鹿児島や広島と同列、、ってさすがに広島に失礼ですよ。
広島は古くは首都にもなっており、世界的知名度も京都、東京に並ぶ街ですし、欧米人観光客数は日本一です、神戸より全然格上ですよ