須磨海浜水族園跡地に建設が進む神戸須磨シーワールド。来年6月の開業を目指し、各施設群の工事も佳境に入り、巨大な建物が存在感を高めており、周囲に高揚感を与えるようになってきました。
特にシャチ棟・オルカスタジアムは、観客席を覆う大屋根の構造全体が姿を現し、大規模で重厚な施設感に溢れており、構造美が光ります。
トラス構造の屋根の鉄骨が非常に「萌え」です。屋根が手前に垂れ込むように曲面を描いている様はまさに芸術的です。施設群の設計を手掛けたのは浅井謙建築研究所。
ランドマーク群がひしめき合い、USJや海遊館と肩を並べる関西有数のエンターテイメントゾーンが出現中です。
シャチが泳ぐ姿を眺められるオルカレストランはこの建物の2階に設けられる予定です。
ワクワクするような海浜リゾート・娯楽施設の誕生は神戸が熱い視線を浴びる大きなチャンスとなります。
日本の水族館ランキングとしては、沖縄・美ら海水族館が来館者数378万人(2018年)とトップを走りますが、神戸須磨シーワールドは初年度を250万人、それ以降はコンスタントに200万人以上をキープする事が目標とされています。
この数字の達成は、2位の大阪・海遊館、3位の名古屋港水族館とデッドヒートを繰り広げる国内トップクラスの水族館としての生まれ変わりを意味しています。
一方、世界に目を向けると、中国、香港、米国と、500万人〜1,000万人の年間来館者を誇る水族館がトップを走っており、スケールの違いと開きがあります。
少なくとも西日本ではオンリーワンの存在であると共に、周辺施設やエリアもひっくるめて、魅力を発信、提供する事で、更なる高みを目指して欲しいと思います。
それにはコーストラインのブランド確立が必須です。須磨から垂水、舞子に続く海岸線エリアに「湘南」に匹敵するような通称を与え、定着させる戦略が必要でしょう。内海なので湘南のようにサーフィンを起点としたプランド化は難しいかもしれませんが、パドルボードやシーカヤック等のマリンスポーツのメッカ化は有効かと思います。
すますいが先月末に遂に閉館を迎えました。別れを惜しむ人々が詰め掛け、最後に有終の美を飾る閉館となったようです。
来年6月の新規開業に向けて解体が開始されます。大水槽にいた魚達は新しい施設の水槽にお引っ越しするのでしょうか。それとも海に帰るのか。
須磨海浜水族園・神戸須磨シーワールド オルカスタジアムの巨大トラス構造の大屋根が見物
スポンサーリンク
スポンサーリンク
スポンサーリンク
水族館の設計は竹中工務店ですよ。