須磨水族園

須磨海浜水族園・海浜公園再整備 最新工事状況をレポート 2022年5月記



既存施設の解体が完了し、本格的な建築工事が開始されて早半年近くが経過した須磨海浜水族園の再整備。須磨シーワールド化に向けて各施設建物の工事において大きく前進が見られ、一部では既に地上躯体が出現している施設も出てきています。

プロジェクト概要

須磨海浜水族園・海浜公園再整備



事業者 サンケイビル、三菱倉庫、JR西日本、竹中工務店、芙蓉総合リース、阪神電鉄、グランビスタホテル&リゾート
協力者 阪神園、 浅井謙建築研究、E-DESIGN
所在地 神戸市須磨区
区域面積 水族館:25,261㎡ 園地:48,100㎡
施設延床面積 水族館:22,271㎡ 園地:2,012㎡
水族館総水量 14,528t
設計 竹中工務店 浅井謙建築設計事務所
施工 竹中工務店 鴻池組
駐車場台数 1,110台(立体駐車場 716台 平面駐車場394台)
事業費 370億円(初期投資)
完成予定 2024年3月末
想定年間来場者数 初年度440万 安定期390万人

https://smile.kobe-sumasui.jp/redevelopment/
「須磨海浜水族園・海浜公園 再整備プロジェクト」特設サイト

全体施設配置計画図


神戸須磨シーワールド

『つながる』エデュテイメント水族館

オルカスタジアム
イルカスタジアム

イルカビーチ

アクアライブ

随所に工夫を凝らした最新の展示ゾーン



生き物に触れ合う事のできるエリア「アクアラボ」

ペンギンやアシカ・アザラシ・ウミガメの展示エリア





海の見える丘広場

神戸須磨パークス&リゾーツホテル

海への旅にいざなう価値体験型ホテル



規模: 地上7階建て
延床面積:7,312㎡
客室数: 80室(定員274名)



瀬戸内海、淡路島、明石海峡大橋を望む全室オーシャンビュー

水族館との一体運営・日本初の「ドルフィンラグーン」を設置し、宿泊者が特別にイルカと触れ合う体験施設



水槽付きプレミアムルーム(6室)



瀬戸内海の魚介類、神戸牛や神戸ワインなどの神戸ブランド、淡路の食材など、地産地消にこだわったフード&ビバレッジが楽しめる「せとうちハーバーレストラン」

松の杜ビレッジ

歴史ある松林を保全・活用・育成し、魅力ある水族館を核とした市民の誇りとなる 「須磨海浜公園」の創造



松林の約7割を保存し、内部にパークコンシェルジュ棟に加えて、にぎわい施設となる松林の高さを超えない3棟の建物を建設



ヴィレッジA棟:子ども向けブック&カフェ、子育て支援・知育スタジオ等の施設
ヴィレッジB棟: キャンプ体験レストラン、グランピング体験施設等



ヴィレッジC棟: 海の街にたたずむボートハウスをイメージしたレストランカフェ



建設状況の様子



東側から眺めた建設対象地区です。ホテル棟やエントランス棟、シャチ棟が配置されるエリアとなります。



まだ営業を続けている現施設本館の隣りにはオルカスタジアム(シャチ棟)やエントランス棟の基礎工事が進められている様子が伺えます。杭工事は終わり、配筋とコンクリート打設が進んでおり、地上階の柱の鉄筋が伸びています。



南側から眺めるオルカスタジアム周りの建設工事の様子です。



建設されている各施設と須磨海浜公園との回遊性や動線等が気になっているのですが、基本的には各有料施設間のエリアへのアクセスは自由になっているものと思われます。つまりはテーマパークのように敷地を囲う形ではなく、施設アトラクション内部に入るのは有料ですが、その他のエリアは一般に広く開放されている形です。



ホテル棟建設予定地はまだ更地のままです。建築計画のお知らせに記載されていた着工予定時期は5月上旬でしたので、まもなく工事が開始される事になるでしょう。



営業中の本館周りも着々と工事の手が入っており、包囲網は狭まっています。



本館の西側エリアの建設状況です。こちらにはイルカスタジアム、魚類・アシカ・ペンギン棟、レストラン棟の建設が進められています。



こちらは解体工事がほぼなかった事で工事が先行しています。建物の一部については既に鉄骨建方が開始されています。



またこの敷地の西側でも鉄筋コンクリートの地上階の躯体が構築されていました。



開業時期は2年後の2024年ですが、水族館の開業準備にはかなりの時間を要するかと思うので、建物については来年には大半が完成しているのではないかと思われます。開発面積が大きいので、大規模開発感が満載です。



須磨海浜公園再整備工事の看板も取り付けられました。すべて竹中工務店が施工者です。施設の設計は浅井謙建築研究所が担っています。個人的に安井建築設計事務所と浅井謙建築研究所は非常に優れたデザイン設計力を持っていると思う好きな設計会社です。



このビッグプロジェクトがいよいよカタチになってきました。広域圏だけでなく、訪日客も惹きつける事ができる観光起爆剤です。関西を訪れる人々を神戸に引き寄せ、消費経済を活性化させる頼もしい存在です。
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POSTED COMMENT

  1. suma より:

    以前にもコメントさせてもらいましたが、阪神高速湾岸線の西に延びる部分の計画図が須磨海岸を通っているのですが、今進んでいるリゾート計画の中でその件はどうなるのでしょうか。ご存じでしたら教えていただきたいです。海の中を橋脚で通るのか?などと考えています。

    • しん@こべるん より:

      地下を通るものと思われます。ビーチと須磨シーワールドの間でしょうか。

  2. suma より:

    須磨海岸リゾート計画楽しみですね。
    以前にもコメントさせてもらいましたが、阪神高速湾岸線の西に延びる部分の計画図が須磨海岸を通っているのですが、今進んでいるリゾート計画の中でその件はどうなるのでしょうか。ご存じでしたら教えていただきたいです。海の中を橋脚で通るのか?などと考えています。

  3. ABC より:

    現在建設されている駒栄までの区間は高架ですが、そこから西は地下に潜って名谷まで向かう計画だったはずです

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