再整備が進む須磨海浜公園西側エリア供用が開始され、にぎわい施設の松の杜ヴィレッジが開業しました。新たに整備されたすまっこひろばの東側に建設されたが公園管理棟となるパークコンシェルジュ棟です。
平家建てのシンプルな建物ですが、公園管理事務所以外にもいくつかの複合機能を持たせています。
建物内に配置されているのが、様々なイベントに利用が可能な「須磨ホール」、公園や須磨海岸の歴史・見どころが楽しく学べる「歴史ギャラリー」、そして授乳室。他にトイレも備わっています。
パークコンシェルジュ棟のエントランス横の看板です。
パークコンシェルジュ棟の横には水道や洗い場も整備されています。
建物中央にメインの通路があり、その両側に多目的ホール、ギャラリー等が配置されています。
「歴史ギャラリー」内の様子です。室内は板張りになっており、中央には大きな生花の装飾が飾られています。
壁面には須磨にちなんだカラフルなかるたディスプレイが飾られています。
またこれまで須磨水族園本館で展示されていた神戸須磨シーワールドの模型がこちらに移設展示されています。
オルカスタジアムの模型です。メインのショーに使用されるプールの他、更に3つのサブプールがあります。オルカレストランはスタジアム下のメインプールに面して配置される予定です。
イルカスタジアムの模型です。こちらも4つのプールから構成されています。この建物内にもフードコートが整備される予定です。
魚類・アシカ・ペンギン棟ことアクアライブ棟の模型です。屋上となる4階にはペンギンやアザラシ、アシカの様子を屋外で観察する事が出来ます。メインの水槽が須磨水族園の本館と比較してどのようにグレードアップするのかを確かめるのが楽しみです。
本館の跡地に整備される巨大な海の見える丘広場。須磨海浜公園内の新たなシンボルにもなる事でしょう。
パークコンシェルジュ棟は建設された建物の中では最も簡素な造りの建屋です。建築資材の高騰からか、松の杜ヴィレッジの施設は当初の完成イメージと比較して、デザイン性を犠牲にした事でかなりコストを削減した感は否めませんが、賑わい創出の面ではまずは成功を収めています。本領発揮はあくまでも来年6月の神戸須磨シーワールドの開業以降という事になるでしょう。
須磨海浜公園再整備 松の杜ヴィレッジがオープン 開業特集Part3 パークコンシェルジュ棟
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前から心配ではあるのですが、コンセプトの持続性は大丈夫なのですかね。
須磨シーワールドは鴨川シーワールドの延長で、イルカやシャチのショー+ホテルを中心とした施設です。鴨川シーワールドの施設を見れば、須磨がほぼほぼコピーに近いのが分かります。従って水族館本体の魅力に乏しい懸念があります。
鴨川も水族館としては貧弱ですが、須磨もメイン水槽が700m3と聞いており、これは日本最大の美ら海水族館の7000m3や海遊館の5400m3等よりはるかに小さいどころか、リニューアル前の波の大水槽1200m3よりも相当小さくなっています。イルカとシャチの飼育以外はそれほど力が入ってません。
水槽の大きさを競っても仕方ありませんが、世界的には水槽を大規模化して実際の生息環境に近づけ、訪問者を没入させる傾向が高いと思います。一方で、シャチのショーなどは動物尊重や希少種保護の観点からやめる所もあるので、時代遅れどころか、時代逆行的な感じもしないではありません。
何よりも、旧スマスイにはウミガメ保護とかイルカの海洋飼育など、水族館の将来を見据えた試みや伝統があったと思うのですが、こうしたビジョンがなくなって、ただの商業施設になってしまいそうなのがもったいないですね。
当面は人気も出るし集客も問題ないでしょうが、「シャチでショーをやっている」こと自体が「いけてない」世の中になっちゃうと、地域ブランドに傷がついてしまいます。
また、神戸には、AtoAやみなとやま水族館、閉まってしまいましたがさかなの学校など、ユニークな水族館がありますが、これらとの連動もあまり考えられていないようです。
市内に4つもこの手の施設がある都市などそうありませんが、相乗効果がなさげなのがもったいないです。
さかなの学校はマリンピアOPEN時に再開するんだと思います。あそこは入場無料で子供でいつも溢れていました。
神戸の湾岸にいる身近な魚を見れて大人でも十分に楽しめます。併設していた釣り堀も合わせて再開して欲しい施設です。
鴨川に行ったことがないので分かりませんが、メイン水槽は小さいですが他にも楽しませる仕掛けが沢山ありそうで楽しみです。オルカレストランには是非行きたいです。
下記に須磨シーワールドの詳細が載っていました。
https://tabiris.com/archives/suma-seaworld/