小野柄通4丁目にあるNTT西日本兵庫支店葺合別館。老朽化した建物ですが、かなりの敷地面積のある建物です。近隣で日新信用金庫神戸支店ビルの建て替え時には仮支店がこの建物で営業していました。以前よりこの建物は解体されるのではないかと推察していました。
そして同庫の新築支店ビルが完成し、仮設支店が閉店し、遂に仮囲いの設置と足場の組み立てが開始されました。建物を覆う防音パネルの設置は行われていませんが、改修ではないものと思われます。
解体と仮定すると、その後の跡地利用について考えを巡らせる必要があります。
建物は同じくNTTグループのNTT都市開発が建設・保有する大型オフィスビル「アーバンエース三宮ビル」に隣接しています。ツインビルとして同規模のオフィスビルを建設する可能性はあるでしょうか。
この小野柄通を含めて三宮東エリアは、雲井通5・6丁目で行われる大規模再開発事業によって大きく発展する可能性を秘めています。西日本最大級のバスターミナルが整備される事により交通拠点として人の流れを大きく変え、更にJR三ノ宮駅の新たな東口改札が開設されると、駅前エリアとしての利便性や不動産価値の向上が期待できます。
ただ一連の大規模プロジェクトはまだ完成までにそれなりの歳月を要する為、この建物の解体完了後、数年の間は駐車場等の暫定利用を行う可能性も高いでしょう。NTT都市開発は神戸駅前プロジェクトを間も無く完成させます。またNTTグループは全国の都市の一等地に多くの保有資産を抱えており、これらの活用・開発による成長戦略を進めています。
NTT西日本兵庫支店葺合別館の解体?が開始される 跡地は再開発の卵となるのか? 三宮東エリアの将来の発展性
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せっかくの夢の有る記事に水を差して誠に恐縮ですが、先日工事請負業者の日本メックスから近隣の皆様へとのお知らせが有りました。
その配布された文面によりますと「現在進行中の屋上防水改修と合わせて外壁改修工事を実施することになりました。期間は2021年3月21日まで」との事です。
すでに改修後の入居が決まってその準備かもしれませんね。
抜本的な再開発はまだまだ先のようですが、バスターミナルビル竣工時には一新されていることを期待します。
私も以前からこの土地とアイング・磯上の両モータープールそして阪急の再開発が三宮駅南東エリアへの都心域拡張を牽引すると思っていました。
そしてこの土地は、隣接のアーバンエース三宮ビルと併せてこそ最大価値が得られると思っています。合わせると約1,760坪となり三宮エリアの商業地域に大型の用地が誕生します。残念なことに都市再生緊急整備地域には属していませんが、総合設計制度や特定街区などを駆使して容積率の割増しで事業化を検討して欲しいと思います。
しかし、2号線南側と東側沿線を都市再生緊急整備地域から外して指定を受けた神戸市は都市開発のセンスがありませんね。
久元市長の都市整備の根底には、近未来の人口減社会とタワマンに対する警戒感があるようで都市部の人口を郊外へ移す方に力点があり都心域の拡大や同地域での住宅建設には否定的です。
郊外の再開発も並行して進めなければなりませんが、人口150万人の大都市神戸は人口を増加させるための政策を積極的に考えるべきでしょう。
政令指定都市に授けられた都市開発に関する権限は非常に大きいのですが、使い方を誤ると投資マネーは逃げてしまいます。大胆な緩和は大胆な投資を呼び込みますが、都市政策を広く市民に募り決定しようとすると時間がかかり足枷が増えるばかりで機を逸してしまいます。
都心域で纏まった貴重な土地については、緩和を大胆に行い大きな投資資金を呼び込むべきだと思います。
機を逸したと言えば、神戸市とJRでしょう。協議内容は全く知りませんが、再開発事業に対する規制緩和により生まれた利益の殆どは神戸市の描く公共空間への整備に費やされ事業主にメリットが無いのかもしれませんね。
福岡市の天神ビッグバンのようにボーナス制度を明確に提示し、事業主にメリットが明確に伝われば、企業から大規模な投資を引き出す事が出来るし事業化もスピーディーです。
都市再開発に成功している行政は、事業者のサポートを全力で行っている御用聞き行政であり。進捗しない行政はお上が全て定める事業者利益無視の行政なんじゃないかな?上から目線の行政が運営する都市は廃れるばかりだと思います。
そうでしたか、改修工事なんですね。まぁ現時点でアーバンエース三宮ビルを壊してこの土地と併せて建替えるメリットは全くないですもんねェ。
また暫くは現状のままかぁ残念(笑)
現在、1階の窓に、「第一興商神戸支店」の看板が掲示されています。
第一興商のHPでも確認できました。
残念です。