三宮再整備

税関前歩道橋架替工事の競争入札が広告される!図面で読み解く架橋工事ステップが興味深い


今夏に着工予定の税関前歩道橋の架替プロジェクト。税関前歩道橋架替工事について施工者を決定する為の一般競争入札が広告されました。施工者の条件は特定建設工事共同企業体(2-3社)としています。この入札に関する資料にどういった工程で既存歩道橋を解体し、更に新歩道橋を架橋するのかをステップ毎に図面が公開されています。これがとても興味深いものでした。



歩道橋の最終形態です。歩道橋は変形N字型で、東遊園地に接する部分はスロープとなっています。それ以外の部分は階段とエレベーターでのアクセスとなります。



歩道橋の立面図です。中央の主塔の高さは24.5m。


第一段階



まず既存の歩道橋の東側を撤去し、西側は利用を継続します。そして東側の新歩道橋を支える南北及び中央分離帯の3箇所の杭構築、柱、地面と接する階段の設置を行います。

 

第二段階



次にクレーンを使って2段目の階段を設置。国道の封鎖が必要となるので夜間工事が基本となるのではないかと思います。また南西のエレベーターの建築も開始。

 

第三段階



南東、北東の階段の間をいよいよ架橋します。まず隣接するみなとのもり公園で橋桁の組立を行います。次に橋桁を支える特殊台車設備を使って架橋。

 

第四段階



架橋し終えた東側径間の歩道橋に折り返し式の階段を設置させて完成。恐らくこの部分の先行供用を開始するのではないかと予想します。

同時に東遊園地内のアプローチ区間の基礎工事を開始。杭構築の後に柱を設置。

 

第五段階



みなとのもり公園で組み立てたスロープとなるアプローチ区間の橋桁を設置。また南東の階段側にエレベーターの建築を開始。

 

第六段階



アプローチと南西の階段を結ぶ西側径間を架橋。

 

第七段階



いよいよ最終の主塔径間の工事に着手。まず高さ24.5mの主塔を設置します。

 

第八段階



そしていよいよ主塔径間の架橋を行ってN字が完成。

 

第九段階



主塔径間と西側径間をワイヤーで吊ります。



既存の歩道橋の解体撤去と新歩道橋の架橋工事を合わせて約1年半の工期となり、完成は2023年春を予定しています。



神戸市が「渡りたくなる歩道橋」をテーマにデザインを公募し、2018年末の公開コンペと翌月の最終審査によって建設コンサルタント「エイト日本技術開発」等が共同提案したデザインが最優秀作品に選ばれて以来、既に2年が経過しました。まだ実際の着手までは半年程ありますが、今回の施工者入札は3月10日に改札予定です。
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