旧居留地

神戸郵船ビルを活用した将来的な開発の可能性は?


海岸通りに立つ近代建築のランドマークの1つである神戸郵船ビル。日本郵船神戸支店ビルとして1918年に建設され、昨年には築100年を迎えました。現在は1階を商業施設とし、上階には日本郵船関西支店が入居しています。


同ビルの西側には規模の大きいコインパーキングが広がります。一部は日本郵船の専用駐車場です。管理は同社グループの郵船不動産が行なっています。つまりは同社保有地です。


この駐車場は海岸通りに面して間口が大く、以前より開発用地として考えられないかと注視しています。


駐車場を単独開発する方法も考えられますが、南北の奥行きがあまりありません。神戸郵船ビルとの調和も図られなければなりません。


もし万一、この建物も取り壊しという話になった場合、旧居留地の根底を揺るがしかねません。


海岸通りは旧居留地が旧居留地であるが所以の姿を留める砦と言えます。


しかし神戸郵船ビルの上空は今のままだと勿体ない気がするのも事実です。近隣の海岸ビルは倒壊してしまったので、再建・復元と共に上部の高層化を実現しました。西側のパーキングと神戸郵船ビルの上空西側に張り出すように新築建物を建設し、郵船ビルの外壁には手を付けずに、最低限の形で張り出した部分を支えられる躯体を同ビル中央に構築して複合ビル化が図れると理想です。

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POSTED COMMENT

  1. 中央区民 より:

    腰巻きビルは賛否両論ありますが、やはり都心の一等地にある以上は高度利用されて欲しいですね…。

    話は変わりますが、広島駅ビルのほうが三ノ宮よりも先に発表されましたね。来週から三ノ宮ターミナルビルの解体工事が本格化しますが、未だに計画が明らかにならないとは情けない限りです…。

  2. たこる より:

    ファサード保存の腰巻ビルもいいですが、そのまま残して隣接地に容積移転の方が筋がいいように思います。

    問題は、長期的にみてこの場所に高層ビルの需要があるかどうか、です。
    マンションなら間違いなく有るでしょう。オフィスは、「より駅近」が再開発されて競合が林立した場合、不人気で破綻するかもしれません。
    まあ駅近が敷地集約して再開発される可能性は極僅かだ、と言われれば充分に納得出来るのですが、それはそれで寂しいです。

  3. kingi より:

    高層ビルは大歓迎ですが
    何でもかんでも取り壊して申し訳程度に腰巻きビルにすれば良いってもんでも無いでしょう
    その結果が現在の神戸の酷い街並みになったんだと思います。

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