令和5年度の神戸市予算案特集 Part4はウォーターフロントエリアにおける再開発について取り上げたいと思います。都心エリアの南側一帯を担う新港町から中突堤、ハーバーランドに掛けての一大親水エリアが神戸の魅力を最も体現しているだけに、地区の再開発を推進し、より多くの人、物を集めるゾーンへの変貌が必要とされています。
ウォーターフロント地区の魅力向上
ウォーターフロント地区の再開発 30.24億円
- 新港第1突堤、第2突堤に続く再開発事業の具現化に向けた取組み(第2突堤基部倉庫の解体等)
新港第2突堤の再開発をいよいよ4月から開始するにあたり、その基部にある旧住友倉庫の大型倉庫の解体にいよいよ着手します。これにより建設される神戸アリーナの玄関周りは整然とし、最新再開発エリアに相応しい景観が生まれます。また解体後は跡地の再開発にも期待大です。
- 新港第1・第2突堤間の水域活用の推進(防波堤・親水エリア整備等)
第2突堤の再開発と共に進める第1・第2突堤間の水域活用の推進は、まず突堤間の先端に水域内の波の高さを抑制して、水域を活用しやすくする防波堤の整備から取り掛かります。これに加えて各突堤の親水エリアの整備を進めます。前述の倉庫跡地の南側も整備対象です。
- 民間事業者による大規模多目的アリーナの整備(R7.4月開業予定)
25年4月の開業を予定していよいよアリーナの建設が始まります。2年後には突堤に神戸港の新ランドマークとなるアリーナの勇姿を望む事ができるようになります。
この項目は、空港アクセスの項にも記載されていましたが、京橋ランプ周辺道路をどのように変えたいのでしょうか。現在はランプを出ると、神戸税関前の道路に進入するT字路となっており、東西動線のみが存在します。あまり新港町内奥深くに車をどんどん入れる構造にはして欲しくないとも思います。
- 中突堤周辺地区の再整備の推進(ポートタワーリニューアル、中央ビル南館の解体等)
いよいよ中突堤中央ビル南館の解体に着手します。ただ跡地の活用については現状はノープランです。北館の解体が実現しないと、再開発は実現出来ないようです。
- 京橋地区の利活用に向けた取組み(船溜まり機能の再編・埋立の設計等)
ウォーターフロントビジョンに掲載されていた第一突堤とメリケンパーク間の水域の北側を浜手バイパスの南側まで埋め立て、船溜りを移設するイメージパースがありましたが、これを実現させるようです。以前は都心と親水エリアを隣接させる為、神戸地方合同庁舎の移転・解体を試みようとしていましたが、国は移転するつもりはないようです。代替案として、市は浜手バイパスよりも海岸線を南側に突き出させて、新たな親水空間を創出すると共に、メリケンパークの北西部と新港間の距離を縮めて両エリアの回遊性を高める模様です。この水域埋立の設計を開始します。
弁天町交差点からumieノースモールへと接続する新たな歩行者デッキを整備し、ハーバーランドと元町西側エリアとの回遊性を向上させます。
- ポートループの利用環境整備
- BRT・LRTの導入検討
利用者が徐々に増えてきたポートループは、更なる利便性を高める為、JR神戸駅にも延伸し、連絡するようになります。BRTやLRTの導入検討もずっと続けられていますが、そろそろ導入の時期や路線等、具体的な内容を示して貰いたいと思います。
- 夜間景観の魅力向上(ライトアップ照明整備、民間事業者等への支援)
- 分散型花火・イルミネーションイベントの開催
- メリケンパークのにぎわいづくり(ウォーターフロントアートプロジェクト推進)
夜景の魅力アップの為、公共施設のみならず、民間施設のライトアップや照明演出の設備設置支援を行うようです。夏の海上花火大会を恒久的に廃止し、分散型の大会に変更するようですが、これは賛否が大きく分かれるところです。その分、ウォーターフロントで継続して、様々なイベントが常に行われている環境整備が必要でしょう。
是非ともドコモビルのライトアップは再開してほしいですね!